海外旅行に行く際、旅行先の治安を気にする方は少なくないでしょう。特に初めての渡航先や人気観光地であればなおさらです。
今回は、日本人旅行者にも人気の高いタイの首都バンコクについて、その治安状況や現地で巻き込まれやすいトラブルについて詳しくご紹介します。
バンコクは、観光地として非常に魅力的な都市であり、観光客が多く訪れるスポットが数多くあります。有名な寺院や歴史的な名所、活気あふれる繁華街、ナイトクラブ、そして大型ショッピングモールなど、さまざまな人が集う場所です。しかし、観光客が多く集まる場所は、スリや置き引きといった軽犯罪が発生しやすいのも事実です。そのため、十分な注意と予防策が必要になります。
また、バンコクでは、交通事情の悪さや、観光客を狙った詐欺、タクシー料金のトラブルなどもよく耳にするトラブルの一つです。現地のルールや文化を理解し、トラブルを未然に防ぐための知識を持つことが重要です。
今回は、そんなタイ・バンコクでよくあるトラブルとその対処法、また、安心して旅行を楽しむために必要な事前準備についても詳しく解説します。バンコクへの旅行を計画中の方にとって、貴重な参考情報になること間違いありません。楽しい旅を満喫するために、ぜひご活用ください!
バンコクの要注意エリア
バンコクは、多彩な観光スポットが集まり、世界中から多くの旅行者が訪れる魅力的な都市です。
しかし、エリアによっては犯罪やトラブルが発生しやすい地域も存在します。ここでは、主要な滞在エリアごとの注意すべきポイントや、被害事例を詳しく紹介します。
これからバンコク旅行を計画している方は、ぜひ参考にしてください。
1. スクンビットエリア
スクンビットは、観光地として非常に人気が高いエリアで、特にナイトライフやショッピングが楽しめる地域として知られています。ただし、繁華街には注意が必要なポイントも多くあります。
被害事例
夜間、酔っ払いや観光客を狙ったトラブルが発生することが頻繁に報告されています。特に、ナイトクラブやバーから出た後、深夜に一人で歩いていると、スリや置き引き、暴力事件に巻き込まれる危険性があります。
要注意エリア
・BTSアソーク駅周辺: 大型商業施設やホテルが集中しており、観光客でにぎわうエリア。人混みでのスリに注意が必要です。
・BTSナナ駅周辺: ナナプラザと呼ばれる歓楽街があり、観光客をターゲットにした詐欺やトラブルが発生しやすい場所です。
2. カオサンエリア
バックパッカーの聖地とも呼ばれるカオサンロードは、安宿や飲食店が集まるエリアです。夜になるとバーやクラブが賑わい、若者が多く集まる雰囲気がありますが、注意すべき点も多いです。
被害事例
バーやクラブでの酔っ払い同士の喧嘩、スリ、盗難事件が多発しています。さらに、観光客を狙った詐欺や偽の飲食料金請求といったトラブルも報告されています。
要注意エリア
カオサンロード全域が該当します。夜間は特にトラブルが増えるため注意が必要です。
3. 王宮周辺エリア
王宮エリアには王宮や様々な有名な寺院が集まるため、観光客をターゲットにしたタクシーのぼったくりなども横行しています。
被害事例
偽ガイドや詐欺師が、「目的地は今日は閉館日」などの嘘をつき、高額なツアーや別の場所に連れて行く事例や 観光スポットは非常に混雑するため、特に注意が必要です。またタクシーやトゥクトゥクも高額な金額を提示してきます。
注意すべき地域
ワット・プラケオやワット・ポー、王宮前広場など。
4. チャトゥチャック・マーケットやナイトマーケット
タイのバンコクの目的がチャトチャックやナイトマーケットでの買い物という方も多いと思いますが人が多いので注意が必要です。
注意すべき地域
チャトゥチャック・ウィークエンドマーケットやナイトマーケット全般。
被害事例
スリや置き引きが多いので要注意です。特に混雑した通路で、リュックサックから物を抜き取られるケースが頻発しています。観光客に通常より高い価格を提示するお店もあるので注意しましょう。
5. クローントゥーイエリア
バンコク最大のスラム街があるクロントゥーイエリアにはクロントゥーイ市場がありますが観光客があまり行く場所ではないので立ち寄る必要はないでしょう。
注意すべき地域
クローントゥーイ市場周辺およびその奥のエリア。
被害事例
スラム街の奥に足を踏み入れると、トラブルに巻き込まれる可能性がありるので注意しましょう。基本的に観光目的で訪れるには不向きな場所なので立ち寄らない事をおすすめします。
全般的な注意事項
繁華街以外は夜になると人が少なくなるため、夜間に歩いて移動する場合には注意が必要です。
注意すべき地域
人通りの少ない道路全般
被害事例
人通りの少ない道路では、ひったくりなどの被害にあう可能性があります。また野良犬も多く嚙まれると狂犬病のリスクもあります。
バンコクの移動はGrabが安心!
バンコクでの移動手段として、Grabは非常に便利で安全な選択肢です。
Grabはタイで広く普及している配車サービスで、スマートフォンのアプリを使って簡単に車を手配できます。
ドライバーの評価システムやGPS追跡により、安心して利用でき、乗車前に料金が確定するため、ぼったくりの心配がありません。
24時間いつでも利用可能で、空港や観光地へのアクセスもスムーズです。
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Grabをいつでも呼べるようにスマホは常にインターネットにつながった状態にしておくのがオススメです。
eSIM対応スマホをお持ちの方は、eSIMを。そうでない方はプリペイドSIMカードがオススメです。
バンコクで観光客が気を付けるトラブル
バンコクは多くの観光スポットや魅力的な文化が楽しめる都市ですが、一方で観光客が巻き込まれやすいトラブルもいくつか存在します。
以下に、特に注意が必要なトラブルとその具体例、対策を詳しく紹介します。
観光客を狙った詐欺に気を付けよう!
観光客を狙った詐欺やぼったくりは多いので注意しましょう。典型的な例として、「観光地が閉まっている」と嘘をついて別の高額なツアーや買い物スポットに誘導されるケースがあります。
これは特に王宮周辺やワット・ポーなどの人気観光地で頻繁に見られ、親切そうに声をかけてくる地元の人が多いですが、実際には詐欺師である可能性があります。
また、観光地近くで「タイシルクの特売」や「特別な寺院」の案内をしてくることもありますが、これも高額な商品を売りつける手口の一部です。こうした詐欺に対処するには、観光地が本当に閉館しているかどうかを自分で確認することが重要です。また、ツアーやガイドを利用する場合は、信頼できる旅行会社や公式窓口を通じて手配するようにしましょう。
タクシーやトゥクトゥクのぼったくりに注意!
次に、タクシーやトゥクトゥクのぼったくりもよくあるトラブルです。バンコクのタクシー運転手の中には、観光客に対してメーターを使わずに高額な料金を要求する者がいます。さらに、悪質なトゥクトゥク運転手は観光客を特定のお店に連れて行き、そこで高額な買い物をさせることでキックバックを受け取ることがあるので注意が必要です。
これを防ぐには、配車アプリGrabを利用するのが安全で便利な方法です。Grabでは乗車前に料金が確定するため、ぼったくりのリスクを避けることができます。また、タクシーを利用する際は、乗車前にメーターを使うかどうかを確認し、使わない場合は別のタクシーを選ぶようにしましょう。トゥクトゥクを利用する際も、目的地や料金について事前にしっかり交渉することが大切です。
スリや置き引き・ひったくりに注意!
混雑した観光地や市場では、スリや置き引きの被害が頻繁に報告されています。ナイトマーケットやチャトゥチャック市場のような場所では特に注意が必要です。多くの人が集まるこれらの場所では、カバンやポケットから財布やスマートフォンを盗まれる被害が後を絶ちません。
さらに、レストランやカフェで椅子の背もたれにバッグをかけていると、その隙に盗まれるケースもあります。このような被害を防ぐには、バッグや貴重品を常に体の前で持ち、簡単に手が届かないようにすることが重要です。また、高価なアクセサリーや時計などは目立たせないようにすることも有効です。市場での買い物では、偽ブランド品や粗悪な商品を高額で売りつけられることもあるため、商品をよく確認し、価格交渉を忘れないようにしましょう。
お酒・酔っ払いトラブルに注意!
ナイトライフが盛んなスクンビットやカオサンエリアでは、特に夜間のトラブルが多いです。
バーやクラブでの飲み物に薬物を混入される事件や、酔った観光客が狙われる窃盗・暴行事件が発生しています。こうしたエリアでは、自分の飲み物から目を離さないことが非常に重要です。また、夜間は信頼できる友人と一緒に行動し、一人歩きは避けるようにしましょう。ナイトクラブやバーを楽しむ場合も、過度に酔うことなく、周囲の状況に注意を払うことが必要です。
歩行者優先ではないので注意!
バンコクでは近年、交通ルールの厳格化が進んでいます。たとえば、運転免許が点数制に移行したり、飲酒運転に対する罰則が厳しくなったりしています。また、歩道を走行するバイクや違法駐車などの取り締まりも強化され、交通マナーの改善に向けた取り組みが少しずつ進んでいます。
それでもなお、歩行者優先の意識は日本と比べるとまだ低い部分が多く、観光客としてバンコクを訪れる際には特に注意が必要です。交差点や横断歩道を渡る際には、車が停まるのを待つことや、安全を十分に確認することが大切です。また、交通量が多い時間帯や地域では、車やバイクが突然近くを通ることもあるため、常に周囲に気を配りましょう。
安全に観光を楽しむためには、現地の交通事情を理解し、注意深く行動することがポイントです。
タイで事故やトラブルに巻き込まれたときの対処法
タイ旅行中に思いがけないトラブルに遭遇し、「どうすればいいの?」と焦ってしまう方も少なくありません。
しかし、落ち着いて正しい対処をすれば、大きな被害を回避できる場合があります。ここでは、バンコクをはじめとしたタイ滞在中にトラブルが発生した場合の主な対処法を知っておきましょう。
・警察や大使館に連絡する
何か問題が発生した場合、まずは現地の警察や日本大使館に連絡しましょう。特に盗難や紛失、事故などが発生した場合には、警察への報告が重要です。
報告書(ポリスレポート)は保険請求や再発行手続きなどに必要となることが多いため、必ず取得してください。また、日本大使館ではパスポートの再発行手続きや法的支援などを受けることが可能です。
連絡先 | 連絡方法 |
緊急通報(警察) | 191 |
観光警察(外国人向け) | 1155 |
在タイ日本大使館 | 公式WEBサイト |
・病院は日本語通訳のいる病院がスムーズ
タイの都市部、特にバンコクでは、日本人観光客や駐在員が多いことから、日本語通訳が常駐している病院がいくつもあります。これらの病院は、日本人向けのサービスが充実しているため、急な体調不良や事故などの緊急事態でも安心して対応してもらえます。
日本語通訳がいることで、自分の症状や体調を正確に伝えることができるのはもちろんのこと、医師や看護師との意思疎通もスムーズです。さらに、診療後の手続きや必要な書類の準備、保険請求に関するサポートも丁寧に行ってくれるため、不安が軽減されます。特に医療英語やタイ語に慣れていない場合には大きな助けとなります。
万が一の事態に備え、あらかじめ日本語通訳のいる病院の情報を把握しておくことで、緊急時にも迅速かつ安心して対処できるようになります。特に旅行中の健康は大切なので、現地で頼れる場所を知っておくと心強いでしょう。
≫ バンコクは日本語対応の病院は結構多くあるので、緊急時も安心です!
・海外旅行保険会社に相談する
旅行中に加入した海外旅行保険を活用することも重要です。ケガや病気、盗難、トラブルなどに対応している保険会社であれば、補償や現地での対応サポートを受けることができます。
保険会社の24時間対応窓口に連絡し、状況を伝えましょう。通話料無料の専用番号が用意されていることも多いので、契約時に確認しておくと安心です。
・保険適用の流れ: 警察の報告書(ポリスレポート)や診断書、領収書などの提出が必要な場合があるため、これらの書類をしっかり保管しておきましょう。
≫ 海外旅行保険は入るべき?いざという時に役立つので加入がオススメ!
タイ・バンコク旅行を安心・安全に過ごすために通信手段が重要
慣れない土地であるタイ・バンコクでは、道に迷ったり、予期せぬ事件や事故に巻き込まれる可能性がゼロではありません。
また、タイ語がわからない場面や、現地での移動に便利な配車アプリを利用する機会も多く、スムーズな行動のためにはインターネット接続が欠かせません。特に観光中や移動中に地図アプリを活用したり、緊急時に誰かと連絡を取るためにも、常に通信環境を確保しておくことが重要です。
インターネット接続の選択肢
海外旅行時の通信手段としては、いくつかの選択肢があります。主に以下の方法が一般的です。
・ポケットWi-Fiのレンタル
複数人で利用する場合に便利で、設定も簡単です。ただし、持ち運びの手間がかかることや、充電が切れるリスク、使用範囲が制限される場合がある点に注意が必要です。
・SIMカードまたはeSIM
現地のSIMカードやeSIMを利用する方法は、手軽かつ経済的でおすすめです。これにより、スマートフォン1台でどこでも快適にインターネットが使えるようになります。特にeSIMは事前にオンラインで購入・設定が可能なため、現地でSIMカードの購入や差し替えの手間を省けます。また、最近ではデータプランの選択肢が豊富に揃っており、用途に応じて選べるのも魅力です。
SIMカード・eSIMの利便性
・利点
コンパクトで荷物が増えず、スマホ1台で利用可能。通信速度も安定しており、緊急時や長時間移動時にも安心して使えます。
・注意点
現地のSIMカードを購入する場合、空港や街中の公式ショップを利用すると安心です。また、eSIMの場合は対応機種かどうか事前に確認しておく必要があります。
安全で快適な旅行のために
事前に通信手段を確保しておくことで、現地での移動やトラブル対応が格段にスムーズになります。
特に配車アプリや翻訳アプリを利用する際には、安定したインターネット接続が不可欠です。また、家族や友人と連絡を取り合ったり、現地情報をリアルタイムで確認できるため、安心感が高まります。