海外旅行や出張で「ビザがいらない国」=「何の手続きも不要」と思っていませんか?
実は、日本のパスポートでビザが不要な国の中には、入国前に“電子渡航認証”と呼ばれるオンライン申請が義務づけられている国もあります。
この記事では、日本国籍者がビザ免除で短期渡航できる一方で、事前に電子渡航認証(ESTA・eTAなど)の申請が必要な国・地域を一覧形式でご紹介。加えて、有効期間や申請の注意点まで網羅的に解説します。
電子渡航認証とは、「ビザほど面倒ではないが、安全管理のために最低限の事前審査を行う制度」です。
多くの国では数分〜数日で承認され、オンラインで完結。取得できれば、ビザなしで短期観光・商用の目的で入国できます。
ただし、申請がないと搭乗できなかったり、入国拒否される場合もあるので注意が必要です。
国・地域 | 電子渡航認証名 | 有効期間 | 滞在可能日数(目安) | 紹介記事リンク |
---|---|---|---|---|
🇺🇸 アメリカ | ESTA | 2年 | 90日以内 | ➡ 詳細を見る |
🇨🇦 カナダ | eTA | 5年 | 最大6か月 | ➡ 詳細を見る |
🇦🇺 オーストラリア | ETA | 1年 | 90日以内 | ➡ 詳細を見る |
🇳🇿 ニュージーランド | NZeTA | 2年 | 90日以内 | ➡ 詳細を見る |
🇰🇷 韓国(※2026年1月以降予定) | K-ETA | 3年 | 90日以内 | ➡ 詳細を見る |
🇬🇧 イギリス | ETA | 2年 | 最大180日 | ➡ 詳細を見る |
🇹🇼 台湾(導入検討中) | ― | ― | 90日以内 |
渡航予定がある方は公式申請ページをチェックしてみましょう。
国・地域 | 公式サイト |
---|---|
アメリカ(ESTA) | https://esta.cbp.dhs.gov |
カナダ(eTA) | https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/visit-canada/eta.html |
オーストラリア(ETA) | https://www.eta.homeaffairs.gov.au |
ニュージーランド(NZeTA) | https://nzeta.immigration.govt.nz |
韓国(K-ETA) | https://www.k-eta.go.kr |
・申請は航空機や船での入国が対象のケースもある
例)カナダのeTAは空路のみ必要。陸路やクルーズ船では不要。
・申請は1度きりでOK!有効期間内は何度でも使えるケースが多い
例)ESTAやeTAはマルチプルエントリー対応。再申請は不要(ただしパスポート更新時は再申請が必要)。
・電子渡航認証の申請費用に注意
正規料金は1,000円前後ですが、代理サイトを利用すると数千円〜1万円請求されるケースも。
必ず各国の公式申請ページから申し込みましょう。
以下のようなケースでも電子認証が必要になるので注意してください。
・例)日本 → メキシコ(乗り継ぎ地:アメリカ)→ ESTA申請が必須!
・アメリカは空港乗り継ぎだけでもESTA未申請だと搭乗拒否される可能性があります。
・電子認証が却下された場合、通常は**大使館での通常ビザ申請(面接など)**が必要です。
・渡航前に余裕をもって申請しましょう(特に初めての方は1週間以上前を目安に)。
ビザが不要でも、「電子認証が必要な国」は年々増加しています。渡航先のルールを事前に調べ、正しい方法で申請しておくことで、現地での入国トラブルを防げます。
電子申請は10〜15分ほどで完了する簡単な作業です。出発の1週間前には確実に取得しておきましょう!