初めての海外旅行で最も緊張する瞬間の一つが入国審査です。「質問されたら答えられるかな?」「答えられなかったら入国拒否されるのでは」といった不安を抱える方も多いでしょう。
しかし、実際の入国審査は思っているほど難しくありません。国によっては、質問自体無く、書類の確認だけという国も結構あります。
また、質問がある場合でも審査官が聞く質問はほぼパターン化されており、事前に準備しておけばスムーズに通過できます。
この記事では、よくある入国審査でよく聞かれる質問と適切な回答例を詳しくご紹介しますので、初めての海外旅行でも自信を持って入国審査に勧めるように練習してみてください。
まず、入国審査の目的ですが、入国審査官は以下の点を確認するために質問を行う場合が多いです。
入国目的が適切や滞在期間が問題ないかどうか。不法滞在の意図がないかや帰国の予定が決まっているかなどです。
一般的な入国審査の流れをご紹介します。
1.外国人用の列に並ぶ:Foreigner/Non-Residentなどと記載されている場合が多い
2.書類提示:パスポート、航空券、入国カードなど
3.質問への回答:審査官からの簡単な質問
4.指紋採取・写真撮影(国により異なる)
5.入国スタンプ:パスポートに押印される
6.荷物受け取りへ移動して荷物を受取る
国によっては上記の「3.質問への回答」が無い場合もあり、その場合にはさらにスムーズに進みます。
では早速、入国審査の際によく聞かれる質問と回答例をご紹介いたします。
▷ 観光の場合
・I’m here for sightseeing.(観光です)
・Tourism.(観光です)
・I’m on vacation.(休暇です)
▷ 出張の場合
・I’m here on business.(出張です)
・Business trip.(出張旅行です)
・I have a business meeting.(商談があります)
▷ 友人・家族訪問の場合
・I’m visiting my friend.(友人を訪ねています)
・I’m visiting my family.(家族を訪ねています)
・To visit friends.(友人訪問です)
▷ トランジット(乗り継ぎ)の場合
・I’m in transit.(乗り継ぎです)
・Just transit to [目的地].(〜への乗り継ぎです)
▷ 回答例
・For one week.(1週間です)
・About 10 days.(約10日間です)
・Two weeks.(2週間です)
・Until [日付].(〜まで)
・Just a few days.(数日だけです)
具体的な日数や日付を答えるのが一番いいでしょう。当然ですが航空券の復路日程と同じ日程なのが普通です。
▷ ホテルの場合
・I’m staying at [ホテル名].(〜ホテルに泊まります)
・At the [ホテル名] Hotel.(〜ホテルです)
▷ 友人宅の場合
・I’m staying with my friend.(友人の家です)
・At my friend’s house.(友人の家に泊まります)
▷ Airbnbなどの場合
・I’m staying at an apartment.(アパートに泊まります)
・Private accommodation.(個人宿泊施設です)
ホテルやAirbnbの場合には予約確認書を準備しておきましょう。友人宅の場合には住所を言えるように準備し、友人の連絡先も準備しておいてください。
▷ 会社員の場合
・I’m an office worker.(会社員です)
・I work for a company.(会社で働いています)
・I’m a [職種名].(〜をしています)
▷ 学生の場合
・I’m a student.(学生です)
・I’m a university student.(大学生です)
・I study at [大学名].(〜大学で学んでいます)
▷ 主婦の場合
・I’m a housewife.(主婦です)
・I’m a homemaker.(主婦です)
▷ 退職者の場合
・I’m retired.(退職しています)
・I’m a retiree.(年金生活者です)
上記のようなイメージで、何の仕事をしているのか英語で答えられるようにしておきましょう。
▷ 回答例
・Yes, I have enough money.(はい、十分持っています)
・I have cash and credit cards.(現金とクレジットカードを持っています)
・About [金額] dollars.(約〜ドル持っています)
・I have my credit card.(クレジットカードを持っています)
具体的な金額は言わなくても良い場合が多いので、現金+カードを持っている等の回答で良いでしょう。クレジットカードの提示をするケースも。
上記の5つの質問が入国審査の際のよくある質問です。上記の内容はスムーズに回答できるように準備しておけばそこまで困ることはないでしょう。
次に上記の5つの加えて聞かれる可能性のある質問をご紹介します。
▷ 初回訪問の場合
・No, this is my first time.(いいえ、初めてです)
・This is my first visit.(初回の訪問です)
▷ 再訪の場合
・Yes, I’ve been here before.(はい、以前来たことがあります)
・I came here [時期] ago.(〜前に来ました)
・This is my second time.(2回目です)
▷ 一人旅の場合
・Yes, I’m traveling alone.(はい、一人です)
・By myself.(一人です)
▷ 同行者がいる場合
・I’m with my family.(家族と一緒です)
・I’m traveling with my friend.(友人と一緒です)
・With my husband/wife.(夫/妻と一緒です)
・We’re traveling together.(一緒に旅行しています)
▷ 観光地を答える場合
・I want to see [観光地名].(〜を見たいです)
・I’m planning to visit [場所].(〜を訪れる予定です)
・Sightseeing around the city.(市内観光です)
▷ アクティビティを答える場合
・Shopping and sightseeing.(ショッピングと観光です)
・I want to experience local culture.(現地の文化を体験したいです)
・Taking photos and trying local food.(写真撮影と現地料理を楽しみます)
▷ 回答例
・I’m going back on [日付].(〜に帰ります)
・Yes, I have a return ticket.(はい、復路チケットを持っています)
・My flight is on [日付].(フライトは〜です)
提示できるように、Eチケットを準備しておき、具体的な日付を言えるようにしておきましょう。
▷ 回答例
・Just personal items.(個人的な物だけです)
・Clothes and souvenirs.(服とお土産です)
・No, everything is mine.(いいえ、全て私の物です)
・Only my personal belongings.(私の私物だけです)
追加でご紹介した5つの質問に関しても、しっかりと予習してスムーズに回答できるようにしておくと良いでしょう。
練習してきても、ネイティブの発音が聞き取れないというケースもあるので、以下のようなイメージで話してみると良いでしょう。
・Could you repeat that, please?(もう一度言ってください)
・Pardon me?(すみません?)
・I’m sorry, I didn’t understand.(すみません、理解できませんでした)
・Could you speak slowly, please?(ゆっくり話してください)
・Please speak more slowly.(もっとゆっくり話してください)
・I don’t speak English very well.(英語があまり得意ではありません)
・My English is not good.(英語が上手ではありません)
・Here is my [書類名].(こちらが私の〜です)
・This is my hotel reservation.(これがホテルの予約です)
基本的に入国審査官の方も歓迎する気持ちで話している野江、笑顔で挨拶し目を見て落ち着いて回答する事を心がけて話をすれば、ある程度たどたどしくても理解してくれるでしょう。また絶対に嘘をつかないようにしてください。
入国審査は思っているほど怖いものではありません。
審査官も観光客を歓迎しており、基本的な質問に正直に答えるだけで問題なく通過できます。
以下のポイントを意識して回答するようにしてみてください。
・事前準備を怠らない
・正直に答える
・落ち着いて対応
・必要書類を整理
・基本英語を練習
完璧な英語は必要なく、単語だけでも十分伝わりますので、笑顔で素直に対応するのが一番大切です。
初めての海外旅行は誰でも緊張するものです。この記事で紹介した質問と回答例を参考に、事前準備をしっかりと行い、自信を持って入国審査に臨んでください。きっと素晴らしい海外旅行の第一歩となることでしょう。
安全で楽しい海外旅行をお楽しみください!