南アフリカ共和国(Republic of South Africa)は、アフリカ大陸最南端に位置する多民族国家で、「虹の国(Rainbow Nation)」と呼ばれる美しい国です。面積122万平方キロメートル(日本の約3.2倍)、人口約6,000万人を擁し、11の公用語を持つ世界でも稀な多言語国家として知られています。
首都機能は3つの都市に分散されており、行政首都プレトリア、立法首都ケープタウン、司法首都ブルームフォンテーンという独特な政治システムを採用しています。アフリカ最大の経済大国として、豊富な鉱物資源と発達した産業基盤を持ち、観光業も重要な産業となっています。
この記事では、南アフリカ旅行を計画している方が事前に知っておくべき重要な情報を、気候から治安まで網羅的に解説します。
南アフリカは南半球に位置するため、日本とは季節が逆になります。国土の大部分が温帯性気候で、年間を通じて比較的温暖ですが、地域によって気候が大きく異なるのが特徴です。
・地中海性気候(ケープタウン周辺)
・亜熱帯気候(ダーバン・東海岸)
・温帯高原気候(ヨハネスブルグ・内陸部)
・半乾燥気候(北部・西部)
訪れる都市によって気候が異なるので、旅行先を決めたらその都市についてチェックするのが良いでしょう。
▷ 特徴
・気温: 20-30°C(地域により異なる)
・降水量: 多い(雨季)
・日照時間: 長い(14時間程度)
▷ 地域別詳細
▷ 旅行のメリット・デメリット
この季節はビーチリゾートに最適で、日照時間が長く野生動物も活発な時期です。
ただ、観光客が多いので費用は高めで午後に激しい雨が降る日も多いでしょう。
▷ 特徴
・気温: 15-25°C
・降水量: 中程度
・観光客: 比較的少ない
▷ おすすめポイント
ワイン収穫期(3-4月)で過ごしやすい気候です。
旅行者が少なめなのでホテルなどの料金が安定しています。
▷ 特徴
・気温: 10-20°C
・降水量: 少ない(乾季)
・湿度: 低い
地域別詳細
・ケープタウン: 雨季で涼しい(10-18°C)
・ヨハネスブルグ: 乾燥して涼しい(5-20°C)
・ダーバン: 温暖で快適(16-23°C)
▷ 旅行のメリット・デメリット
比較的温度が下がる季節なので、サファリ観光に最適。
雨季のケープタウン以外は晴天の日が多く野生動物観察しやすいのも特徴です。
▷ 特徴
・気温: 15-25°C
・降水量: 中程度
・自然: 花が咲き誇る
▷ 見どころ
ワイルドフラワー(8-10月)
ジャカランダの紫の花(10-11月)
比較的過ごしやすい気候なので旅行にも最適です。
先程ご紹介したとおり、地域によって季節が大きく異なりますので、地域別の気候をご紹介いたします。
月 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 | 特徴 |
12-2月 | 26°C | 16°C | 15mm | 乾燥・暖かい |
3-5月 | 23°C | 12°C | 40mm | 穏やか |
6-8月 | 18°C | 7°C | 70mm | 雨季・涼しい |
9-11月 | 22 °C | 10°C | 40mm | 花の季節 |
月 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 | 特徴 |
12-2月 | 26°C | 15°C | 125mm | 雨季・雷雨 |
3-5月 | 23°C | 9°C | 60mm | 秋・涼しい |
6-8月 | 20°C | 4°C | 10mm | 乾季・寒い |
9-11月 | 24°C | 10°C | 85mm | 春・花の季節 |
月 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 | 特徴 |
12-2月 | 28°C | 21°C | 100mm | 高温多湿 |
3-5月 | 26°C | 17°C | 70mm | 快適 |
6-8月 | 23°C | 11°C | 40mm | 温暖・乾燥 |
9-11月 | 25°C | 15°C | 90mm | 春・暖かい |
ここまでご紹介した通り、南アフリカは都市や時期によって天候が変わるので、自分の旅行の目的によって最適な時期や渡航先を決めると良いでしょう。
南アフリカ旅行でどこに行こうか迷っている方は以下の内容を参考にどこの都市が自分に合いそうか検討してみてください。
・人口: 約430万人
・標高: 海抜0-1,086m
・気候: 地中海性気候
・空港: ケープタウン国際空港
▷ 特徴
・世界で最も美しい港町の一つ
・ワイン産地への玄関口
・多様な文化が共存し、治安は比較的良好
≫ 【南アフリカ旅行】ケープタウン観光で絶対行きたい人気スポット5選!
・人口: 約550万人
・標高: 1,753m
・気候: 温帯高原気候
・空港: OR タンボ国際空港
・アパルトヘイト博物館:人種隔離政策の歴史
・マンデラハウス:マンデラ元大統領の住居
・ライオンパーク:サファリ体験
・ゴールドリーフシティ:金鉱の歴史とテーマパーク
・ソウェト:歴史的タウンシップ
▷ 特徴
・南アフリカの経済中心であり、アフリカ最大の都市。
・歴史学習の重要拠点
・治安に注意が必要
≫ 【南アフリカ旅行】ヨハネスブルグ観光で絶対行きたい人気スポット5選!
・人口: 約370万人
・標高: 海抜0-500m
・気候: 亜熱帯気候
・空港: キング・シャカ国際空港
・ゴールデンマイル:美しいビーチリゾート
・ウシャカ・マリーン・ワールド:海洋テーマパーク
・ハレー・クリシュナ寺院:南半球最大のヒンドゥー寺院
・ダーバン植物園:アフリカ最古の植物園
・モーゼス・マヒダ・スタジアム:2010年W杯会場
▷ 特徴
・インド系住民が多い多文化都市
・ビーチリゾートとして人気
・本格的インド料理
・比較的治安良好
≫ 【南アフリカ旅行】ダーバン観光で絶対行きたい人気スポット5選!
ここまでご紹介した通り、南アフリカは都市や時期によって天候が変わるので、自分の旅行の目的によって最適な時期や渡航先を決めると良いでしょう。
全体的な話になると。南アフリカは犯罪発生率が高い国として知られており、外務省の海外安全情報では多くの地域が危険レベル1-2に指定されています。
しかし、適切な注意と対策を講じれば、安全に旅行を楽しむことができます。
・レベル1(十分注意):ケープタウン、ダーバンの観光地
・レベル2(不要不急の渡航中止):ヨハネスブルグ、プレトリア
・レベル3(渡航中止勧告):一部の州境地域
上記の通り、ケープタウンとダーバンはレベル1の十分注意となっており、観光客も多い都市なので比較的安全と言えます。
都市別に簡単に治安情報をご紹介します。
比較的安全なエリア
・V&Aウォーターフロント
・テーブルマウンテン周辺
・ワインランド地区
・高級住宅地(クリフトン、カンプスベイ)
注意が必要なエリア
・市内中心部(夜間)
・ケープフラッツ地区
・タウンシップ地区
比較的安全なエリア
・サントン地区
・ローズバンク地区
・高級ホテル周辺
危険なエリア
・市内中心部(CBD)
・ヒルブロウ地区
・アレクサンドラ・タウンシップ
比較的安全なエリア
・ゴールデンマイル
・ウムランガ地区
・主要ホテル周辺
注意が必要なエリア
・市内中心部(夜間)
・駅周辺
・タウンシップ地区
危険な地域を避けて、安全な地域で気を付けて行動していれば危険な目に遭う確率を大きく下げる事が出来るでしょう。
以下の記事で基本的な気を付ける項目についてご紹介しております。
南アフリカを旅行する際に気になるのがスマホを現地でどうやって使うかという事ではないでしょうか。
ここでは簡単に南アフリカの通信事情をご紹介いたします。
・主要通信キャリア
Vodacom:最大手キャリア / 全国カバー率最高 / 観光客向けプリペイドSIM
MTN:第2位のキャリア / 都市部で強い電波 / データプラン充実
Cell C:第3位のキャリア / 料金が安い / 都市部中心
南アフリカを旅行する際に、旅行用プリペイドSIMカードを購入する方に向けて情報をご紹介いたします。
▷ 購入場所
・空港:到着ロビーの携帯ショップ
・ショッピングモール:各キャリアの店舗
・コンビニ:Pick n Pay、Shoprite等
・ガソリンスタンド:24時間営業店舗
必要なもの
・パスポート(身分証明)
・現金(クレジットカード可)
・SIMロック解除済みスマートフォン
料金目安
・SIMカード:50-100ランド(約400-800円)
・データプラン(1GB):100-150ランド(約800-1,200円)
・データプラン(5GB):300-500ランド(約2,400-4,000円)
契約不要で即日利用可能で決まった料金から使いすぎる事が無いので安心です。チャージも簡単で短期の南アフリカ旅行にオススメです!
プリペイドSIMカードのデータ容量を決める際に、WiFiがどのくらい使えるかによって変わってくると思いますので、南アフリカの街中のWiFi事情をご紹介いたします。
▷ホテル・宿泊施設
・ほぼ全てのホテルでWi-Fi提供
・ロビーは無料、客室は有料の場合も
・高級ホテルは全館無料が一般的
▷ レストラン・カフェ
・Starbucks:無料Wi-Fi
・Mugg & Bean:南アフリカのカフェチェーン
・Wimpy:ファミリーレストラン
・McDonald’s:無料Wi-Fi
▷ ショッピングモール
・V&Aウォーターフロント(ケープタウン)
・Sandton City(ヨハネスブルグ)
・Gateway Theatre of Shopping(ダーバン)
▷ 空港・交通機関
・主要空港:無料Wi-Fi完備
・ガウトレイン:高速鉄道でWi-Fi提供
・一部バス:Wi-Fi搭載車両
WiFiやモバイルの通信品質についてご紹介します。
・ダウンロード速度:20-50Mbps
・アップロード速度:5-15Mbps
・動画ストリーミング:問題なし
・ビデオ通話:良好
・電波状況:不安定
・速度:1-10Mbps
・接続:断続的
・緊急時連絡:衛星電話推奨
南アフリカのWiFi事情ですが、そこまで快適とは言えない状況なのでそこまで期待しすぎずに、モバイル環境も準備しておくのがオススメです。またVPNなども準備しておくとセキュリティーも安心です。
南アフリカ旅行でTRAVeSIMの価格をチェック!
まずは南アフリカ単国で利用できるパッケージをご紹介いたします。
高速データ容量 | 期間 | 価格 |
1GB | 7日 | 1,050円 |
2GB | 15日 | 1,950円 |
3GB | 30日 | 2,620円 |
5GB | 30日 | 4,050円 |
10GB | 30日 | 7,350円 |
次にご紹介するのが南アフリカを対象国に含む中東・北アフリカ周遊パッケージとなります。
高速データ容量 | 期間 | 価格 |
1 GB | 30日 | 4,000円 |
3 GB | 30日 | 8,800円 |
アルジェリア | コートジボワール | ブルキナファソ |
ウガンダ | コンゴ共和国 | ベナン |
エジプト | コンゴ民主共和国 | ボツワナ |
エスティワニ | ザンビア | マダガスカル |
ガーナ | シエラレオネ | マラウイ |
カーボレブネ | スーダン | マリ |
ガボン | セイシェル | モーリシャス |
カメルーン | セネガル | モーリタニア |
ガンビア | タンザニア | リベリア |
ギニア | チャド | ルワンダ |
ギニアビサウ | トーゴ | 中央アフリカ共和国 |
ケニア | ナイジェリア | 南アフリカ |
アフリカを旅行する際に、アフリカの他の国や中東経由でヨーロッパへ行く方も多いと思いますが、そういった方には以下の記事でご紹介している、世界で使えるグローバルパッケージがオススメです!
\世界周遊パッケージ /