グアムの隠れた歴史スポット「アプガン砦(Fort Santa Agueda)」- 絶景と歴史が織りなす感動体験

グアムの首都ハガニアの高台に静かに佇むアプガン砦(Fort Santa Agueda)は、18世紀にスペイン人によって建設された歴史的な要塞です。

多くの観光客がタモンビーチや恋人岬に向かう中、この歴史ある砦は知る人ぞ知る隠れた名所として、グアムの深い歴史と息をのむような絶景を同時に楽しめる特別なスポットです。

現在では平和な観光地として親しまれているグアムですが、かつては太平洋の重要な戦略拠点として、様々な国の支配下に置かれてきました。アプガン砦は、そんなグアムの複雑で興味深い歴史を物語る貴重な遺跡として、歴史愛好家や文化に興味のある観光客に静かな感動を与え続けています。

アプガン砦の歴史的背景

アプガン砦は1742年、スペイン統治時代にグアム島の防衛を目的として建設されました。当時の太平洋は、スペイン、イギリス、オランダなどの列強国が覇権を争う激戦区であり、グアムは太平洋横断航路の重要な中継地として戦略的価値を持っていました。

砦の名前「Santa Agueda(聖アガタ)」は、キリスト教の聖人アガタに由来しており、スペインのカトリック文化がグアムに深く根付いていたことを示しています。砦は海抜約100メートルの高台に建設され、ハガニア湾とアプラ港を一望できる絶好の立地に配置されました。
 

海賊対策と貿易航路の保護

18世紀の太平洋では、スペインの貿易船を狙う海賊が横行しており、アプガン砦はこれらの海賊からグアム島と貿易航路を守る重要な役割を担っていました。砦には大砲が配置され、24時間体制で海上を監視していたと記録されています。

特に、メキシコのアカプルコとフィリピンのマニラを結ぶ「ガレオン貿易」の中継地として栄えていたグアムにとって、アプガン砦の存在は島の経済と安全を支える生命線でもありました。
 

第二次世界大戦での役割

第二次世界大戦中、グアムは1941年から1944年まで日本軍の占領下に置かれました。この期間中、アプガン砦周辺も軍事拠点として利用され、戦争の傷跡が残る歴史の証人となりました。1944年のアメリカ軍による奪還作戦では、この地域でも激しい戦闘が繰り広げられ、現在でも当時の弾痕や破損した構造物を見ることができます。

  

アプガン砦の見どころと魅力

アプガン砦最大の見どころは、18世紀当時の姿を比較的良く保っている砲台の遺構です。石造りの砲台は風雨に耐えて現在まで残っており、当時使用されていた大砲の台座や弾薬庫の跡を間近で見学することができます。

砲台からは当時の軍事技術の高さを感じることができ、石材の積み方や排水システムなど、スペイン植民地時代の建築技術の優秀さを物語っています。歴史に興味のある方なら、これらの遺構から当時の兵士たちの生活や、砦での日常を想像することができるでしょう。

息をのむパノラマビュー

アプガン砦からの眺望は、グアム島でも屈指の美しさを誇ります。海抜約100メートルの高台から見下ろすハガニア湾の青い海、遠くに見えるココス島、そして眼下に広がるハガニアの街並みは、まさに絶景と呼ぶにふさわしい光景です。

特に夕方の時間帯には、西の空に沈む夕日がハガニア湾を黄金色に染め上げ、ロマンチックで幻想的な雰囲気を演出します。多くの観光客で賑わう恋人岬とは対照的に、静かで落ち着いた環境の中で絶景を独占できるのも、アプガン砦の大きな魅力の一つです。
 

歴史を感じる石造建築

砦の建物は、サンゴ石灰岩を主材料とした堅牢な石造建築で、280年以上の歳月を経た現在でも、その威厳ある姿を保っています。スペイン植民地時代の建築様式の特徴である厚い壁や小さな窓、アーチ状の入り口などを観察することで、当時の建築技術と美意識を感じることができます。

建物の一部には、建設当時のスペイン語の碑文や紋章が刻まれており、グアムがスペイン帝国の一部であった時代の痕跡を今に伝えています。これらの詳細な装飾は、単なる軍事施設を超えた、スペイン文化の象徴としての意味も持っていたことを物語っています。

アプガン砦へのアクセスと観光情報

アプガン砦へのアクセス方法は基本的に以下の3つのどれかになるかと思います。
 

・レンタカー利用
タモンエリアからアプガン砦までは、レンタカーで約20分の距離です。ルート1号線(Marine Corps Drive)を南下してハガニア方面へ向かい、ハガニア市内で案内標識に従って山側へ向かいます。道路は整備されていますが、最後の数百メートルは少し急な坂道になるため、運転には注意が必要です。

・タクシー利用
タモンエリアからタクシーで約25-30ドル程度です。帰りのタクシーの確保が困難な場合があるため、往復での料金交渉をするか、運転手に待機してもらうことをおすすめします。

・オプショナルツアー
ハガニア地区の歴史観光ツアーに含まれている場合があります。チャモロビレッジ、ラッテストーン公園、スペイン広場などと組み合わせた半日ツアーが人気で、日本語ガイドの詳しい説明を聞きながら効率よく観光できます。
 

基本情報

・住所: Fort Santa Agueda, Hagåtña, Guam
・営業時間: 24時間開放(見学自由)
・入場料: 無料
・駐車場: 無料駐車スペースあり(約10台)
・所要時間: 見学時間約30分-1時間
 

訪問時の注意事項

アプガン砦は屋外の遺跡のため、天候の影響を受けやすい観光スポットです。雨の日は足元が滑りやすくなるため、歩きやすい靴での訪問をおすすめします。また、日陰が少ないため、帽子や日焼け止め、水分補給用の飲み物を持参することが大切です。遺跡の保護のため、石造建築物に登ったり、破損させたりすることは禁止されています。写真撮影は自由ですが、遺跡を大切に保護する意識を持って見学しましょう。

  

アプガン砦でグアムの深い歴史に触れる

アプガン砦(Fort Santa Agueda)は、グアム観光において見逃すことのできない歴史的価値と自然の美しさを併せ持つ特別なスポットです。多くの観光客が訪れる有名な観光地とは一線を画し、静寂と歴史に包まれた独特の雰囲気の中で、グアムの深い歴史と文化を肌で感じることができます。

280年以上前に建設された石造の砦は、スペイン統治時代から第二次世界大戦まで、グアムが歩んできた複雑で興味深い歴史を物語る貴重な遺産です。そして、砦から望むハガニア湾の絶景は、歴史の重みと自然の美しさが調和した、他では味わえない感動を与えてくれます。
 

アプガン砦観光のポイント

・18世紀スペイン統治時代の貴重な要塞遺跡
・ハガニア湾を一望する絶景スポット
・入場料無料で気軽に歴史体験
・観光客が少ない穴場の名所
・夕日鑑賞にも最適なロケーション

グアム旅行の際は、ぜひアプガン砦を訪れて、島の深い歴史と息をのむような絶景を体験してください。きっと、グアムという島への理解と愛着がより深まる、忘れられない特別な時間となることでしょう。

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