フィリピンの首都マニラへの旅行や移住を検討している方にとって、最も気になるのが「治安」の問題ではないでしょうか。
本記事では海外で生活している筆者が現地での実体験を基に、マニラの治安の実情と安全に過ごすための実践的な対策について解説します。
多くの日本人にとって、マニラと聞いて思い浮かぶのは以下のようなネガティブなイメージかもしれません。
実際に、筆者の知人のコンドミニアムがルフィグループの潜伏先だったり、一部の日系企業では駐在員以外との交際を禁止するほど厳しいルールを設けているところもあります。
しかし、実際にマニラに住んでみると、想像していたほど危険ではないというのが率直な感想です。ドゥテルテ前大統領の麻薬撲滅戦争により、マフィアや麻薬中毒者が減り、治安はかなり改善されました。
マニラの安全エリアをご紹介します。
BGCの特徴
・元軍用地を一から開発した近未来都市
・24時間体制で警備員が配置
・ジプニーの乗り入れ禁止
・電線が地中化され、街が非常に綺麗
主要施設
・ハイストリート:高級ブランド店が並ぶ
・日本人学校:多くの駐在員家族が居住
・高層ビル群:オフィスとコンドミニアム
注意点
完全に安全というわけではなく、以下のような事件も発生。
・スマートフォンの強奪
・財布のスリ被害
・物乞いによる付きまとい
・日中でも拳銃強盗が発生
安全なマカティのエリア
・グリーンベルト:高級ショッピングモール周辺
・グロリエッタ:大型ショッピングコンプレックス
・ロックウェル:富裕層向け高級住宅
フィリピンのマニラを訪れる際に避けるべきエリアをご紹介します。
トンド地区
・アジア最大級のスラム街「ハッピーランド」
・人口約65万人、極度の貧困エリア
・外国人は格好のターゲット
マラテ・エルミタ地区
・歓楽街エリア、KTV(キャバクラ)が集中
・夜間は特に危険度が高い
パサイ地区
・空港周辺だがエリアによって治安格差大
・モール・オブ・アジアは比較的安全
エドサ通り:
・主要幹線道路だが車上荒らし多発
・バイクを使ったひったくり事件
マニラを旅行する際にはタクシーではなく、Grabの利用がオススメです。
Grabが推奨される理由
・料金の透明性(事前確定)
・ドライバーの身元確認済み
・GPS追跡による安全性確保
・キャッシュレス決済可能
利用時の注意点
・車両ナンバーの照合
・ドライバーの顔写真確認
・後部座席への着席
・家族・友人への位置情報共有
流しのタクシー
・メーター不使用の可能性
・ぼったくりのリスク大
ジプニー・トライシクル
・スリ、ひったくりの多発
・観光客には非推奨
▷ 東南アジア旅行で大活躍の配車アプリと言えばGrab(グラブ)!設定方法や利用方法を簡単にご紹介!
マニラの治安はどうと聞かれると「悪い」と答えます。
日本はもちろん、同じ東南アジアのバンコク、クアラルンプール、シンガポールと比べても確実に治安は劣ります。
・どこでもセキュリティガードが配置
・ホテルやモールの厳重なセキュリティチェック
・高級ホテルでは空港並みの荷物検査
1.安全をお金で買う:高級ホテル、Grab利用
2.エリアを選ぶ:BGC、マカティの安全地区に限定
3.時間を意識する:夜間の外出は避ける
4.常に警戒心を持つ:油断は禁物
推奨する過ごし方
・セキュリティの目の届く場所で過ごす
・ガイド付きツアーでディープなマニラを体験
・夜間はGrab移動で道を歩かない
・・タイ注意深く過ごせば基本的に楽しい旅行が可能
マニラは確かに治安面で課題がありますが、適切な対策と心構えがあれば、安全に楽しむことができる都市です。事前の情報収集と現地での注意深い行動を心がけて、素晴らしいフィリピン体験をお楽しみください。