フランス・パリは、美術館や歴史的建造物、グルメなどが魅力的な世界屈指の観光都市ですが、「治安の不安」を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、パリの治安状況を詳しく解説するとともに、特に注意が必要なエリアや安全に旅行するための対策について紹介します。
これからパリ旅行を検討している方はぜひ参考にしてください。
パリの治安は、日本と比べると決して良好とはいえません。近年は軽犯罪やスリ、置き引き、詐欺の被害が報告されており、観光客が狙われやすい傾向にあります。
特に以下のような点に注意が必要です。
・観光地周辺のスリや詐欺被害
・地下鉄でのひったくり・置き引き
・夜間の強盗・暴行事件
・デモやストライキによる混乱
日中の観光地は比較的安全ですが、夜間の一人歩きや、人気の少ない路地などは危険度が高まるため、注意が必要です。
パリには区ごとに雰囲気や治安が大きく異なります。以下は、特に注意が必要とされるエリアです。
北駅(Gare du Nord)や東駅(Gare de l’Est)周辺は、鉄道利用者や観光客でにぎわう一方、スリや薬物絡みの犯罪も多い地域です。移民が多く国際的な雰囲気ですが、夜間の一人歩きは避けましょう。
・サンマルタン運河沿いの散歩は日中がおすすめ
・駅構内・外での荷物管理は厳重に
「サクレ・クール寺院」で有名なエリアですが、寺院の周辺では観光客狙いのスリや物売り詐欺も多発しています。さらに、バルベス・ロシュシュアール駅やマルカデ・ポワッソニエール駅周辺は特に注意が必要です。
・怪しいアクセサリー売りには近づかない
・寺院周辺ではバッグは前にかけるのが鉄則
19区は観光スポットが少ないこともあり、訪れる機会は少ないかもしれませんが、北東部に行くほど治安が悪化する傾向があります。特にジョーレス駅やスタリングラード駅周辺は夜間の滞在を避けましょう。
・夜はタクシーやVTC(配車サービス)を活用
・人通りの多い大通りを選んで歩くこと
治安の良いエリアに宿泊することで、安心して滞在を楽しむことができます。以下の地区は、比較的安全で落ち着いた雰囲気が特徴です。
地区名 | 特徴 |
---|---|
パリ5区(カルチェ・ラタン) | 学生街で落ち着いた雰囲気、ソルボンヌ大学などあり |
パリ6区(サン・ジェルマン・デ・プレ) | おしゃれなカフェや高級ブティックが並ぶ |
パリ7区(エッフェル塔周辺) | 観光にも便利で閑静な住宅街が広がる |
パリ14区・15区 | ローカル色が強く、生活感のある落ち着いたエリア |
パリ16区 | 高級住宅街として知られ、特に治安が安定している |
ただし、安全なエリアでも油断は禁物です。スリや置き引きはどこでも発生しうるため、常に警戒を怠らないようにしましょう。
パリ旅行を安全に過ごすための対策を3つご紹介いたします。
シャルル・ド・ゴール空港から市内までは、公共交通機関やタクシーも利用できますが、トラブル回避のためには空港送迎サービスの利用がおすすめです。
・定額制で安心、深夜・早朝も対応可能
・到着ロビーで名前のプラカードを持って出迎えてくれる
・KKdayやKlookなどのサービスで事前予約可能
スリや盗難に巻き込まれた場合でも、海外旅行保険に加入していれば補償を受けられます。現地での病気やケガにも対応してくれるため、安心材料になります。
・クレジットカード付帯保険でもOK(内容は事前に確認を)
・持ち物の損害補償や緊急時のサポート付きプランがおすすめ
パリでは、「観光客=狙われやすい存在」です。以下のような基本的な対策を徹底しましょう。
・バッグは前掛けにし、常に目を離さない
・地下鉄ではリュックを前に持つ
・スマホやカメラを人前で見せびらかさない
・知らない人からの声かけには反応しない
パリは世界中の旅行者を魅了する素晴らしい都市ですが、治安面では日本とは大きく異なります。
危険なエリアを避け、安全な手段で移動し、防犯意識を持って行動することが、楽しい旅の第一歩です。
現地のリアルな情報を把握して、パリ滞在を安全かつ快適に過ごしましょう。