2025.05.09

ナウル共和国に行く事を検討する際に気になる観光地はあるのかという疑問に回答!

「ナウルって観光地あるの?」――これは、ナウル共和国への渡航を検討する多くの人が最初に抱く疑問かもしれません。
結論から言えば、「ありますが、数は少なく、自然や歴史を感じるスポットが中心」です。

ナウルは世界で3番目に小さな島国で、商業的な観光地は発展していないものの、ナウルならではのユニークな見どころがいくつか存在します。

今回は、ナウルで訪れる価値のある観光スポットを厳選してご紹介します。

アニバレ地区のビーチ|ナウル随一の癒しスポット

ナウル島の東海岸、アニバレ地区(Anibare)に広がる「アニバレビーチ(Anibare Bay Beach)」は、ナウルで最も美しいとされるビーチのひとつです。

白く輝く砂浜とコバルトブルーの海が広がる光景は、まさに南国の楽園そのもの。観光地の少ないナウルにおいて、自然と触れ合える貴重な場所として、地元の人々にも人気があります。
 

リゾート気分でゆったりと

遠浅で穏やかな波が特徴のアニバレビーチは、ビーチチェアでのんびり過ごすのにぴったり。時間を気にせず、読書をしたり海風に吹かれながら昼寝をしたり、日常の喧騒から離れて心からリラックスできる環境です。日陰が少ないため、日よけグッズやサングラス、日焼け止めは必須です。
 

シュノーケリングや写真撮影にも最適

波が比較的穏やかな日には、シュノーケリングにも適しており、透明度の高い海の中でカラフルな熱帯魚やサンゴ礁を楽しむことができます。また、日の出・夕焼け時の景色も格別で、特に写真好きの旅行者にとっては外せない絶景スポットです。
 

観光施設は少なめ、準備はしっかりと

ナウル島全体に言えることですが、観光設備や商業施設は非常に少ないため、飲み物やスナック類などはあらかじめ持参しておくと安心です。トイレや更衣室などの施設は限られているため、近隣のホテルや滞在先で事前に準備してから訪れるのがベストです。
 

名称 アニバレビーチ(Anibare Bay Beach)
所在地 Anibare District, Nauru
アクセス デニゴモドゥから車で約20分
入場料 なし
開放時間 24時間
備考 飲料水・日焼け対策・防水バッグの持参推奨

   

24時間開放、いつでも訪問可能

アニバレビーチは24時間開放されており、朝の散歩や星空観察にもおすすめ。街灯は少ないものの、晴れた夜には満天の星空が広がり、人工の光が少ないナウルならではの美しい夜空を堪能できます

   

コマンド・リッジ|眺望と戦争遺跡をたどる

ナウル島の中心部、内陸の高台に位置する**コマンド・リッジ(Command Ridge)は、標高約70メートルのナウルで最も高い場所です。

観光地が少ないナウルにおいて、歴史的な価値と景観の両方を楽しめる貴重なスポットとして知られています。
  

ナウルの地形を一望できるパノラマビュー

島の外周をぐるりと囲む道路とは異なり、コマンド・リッジに登れば360度の視界が開け、ナウル島全体を見渡すことができます。

海と空と採掘跡地が織りなす風景は、他では見られないユニークなものです。晴れた日には、青く広がる太平洋の水平線がくっきりと見え、写真撮影にもぴったりのスポットです。
  

第二次世界大戦中の戦跡が残る場所

この場所が特別なのは、第二次世界大戦中に日本軍が築いた通信基地や防衛施設がそのまま残されていることです。

山頂付近には、大きな日本製の砲台(大砲)や、通信施設として使われていたコンクリートの建物跡があり、歴史に興味のある人にとっては特に見逃せません。

多くの設備は風化していますが、鉄製のプレートや構造物に日本語の痕跡が残る箇所もあり、当時の空気を今に伝えています。
  

歴史と自然の融合を体感できる場所

コマンド・リッジは、ナウルの経済と社会を大きく変えたリン鉱石採掘地「トップサイド(Topside)」に隣接しており、自然の風景と人工的な採掘跡が入り混じった独特の景観が広がります。

ビーチでは味わえない、ナウルの「内側」の姿に触れることができる貴重な体験になるでしょう。
 

名称 コマンド・リッジ(Command Ridge)
所在地 中央高地エリア、ナウル内陸部
アクセス デニゴモドゥから車で約15〜20分
入場料 なし
開放時間 制限なし(ただし昼間の訪問推奨)
備考 舗装されていない道もあるため運転に注意。日除け・水分補給を忘れずに。



訪れる際の注意点

アクセスは車またはバイクが便利ですが、山頂までの道は舗装が不完全な部分もあるため、歩きやすい靴で行くのがおすすめです。

施設の管理は限定的なため、ガイドがいない場合は安全に配慮しながら自己責任で見学する必要があります。また、木陰はあるものの日差しが強いため、帽子や水分補給の準備も忘れずに

   

ナウルは「観光地が少ない=つまらない」ではない

ナウルには派手なテーマパークや大型ショッピングモールこそありませんが、手つかずの自然、戦争の痕跡、そして静かな時間を楽しむ場所として魅力的な国です。

「まだ誰も知らない場所を訪れたい」「ありきたりな観光に飽きた」という方にとって、ナウルはまさにピッタリな旅先かもしれません。

また、上記の2つ以外にも色々な楽しみ方があります。
   

リン鉱石採掘跡(Topside)|ナウルの栄光と衰退を物語る場所

かつてナウルの富の源であったリン鉱石の採掘場跡。島の内陸部には採掘によって削られた荒々しい地形が広がり、独特の風景を作り出しています。ナウルの経済史を語る上で外せない場所です。
   

ナウル政府庁舎・国会議事堂(Yaren District)|ナウルの政治と行政の中心

観光施設ではありませんが、訪れることでナウルという国の規模感や運営の様子が実感できます。記念写真にも◎。近隣には空港や銀行、ホテルなども集まっています。
 

ナウル観光の心得

・観光インフラは非常に限られているため、計画と準備がカギ。

・観光は「自然」「歴史」「静けさ」を楽しむタイプの人におすすめ。

・レンタカーや現地ガイドをうまく活用すると、より効率よく巡れる。 

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