AQUOS SENSEシリーズは、コストパフォーマンスの高さと国内向け最適化で人気のあるスマートフォンですが、海外旅行や海外出張の際にeSIMを利用する場合には注意が必要です。
特に、「通信がつながらない」「異常に遅い」といった不具合が起きる原因のひとつが、「周波数帯(バンド)」の非対応です。
この記事では、AQUOS SENSE 7およびAQUOS SENSE 8の対応バンド(周波数帯)を確認しながら、海外でeSIMを利用する際の注意点について詳しく解説します。
まずは、AQUOS SENSE 7および8が対応しているLTE(4G)および5Gの主要バンドを確認しましょう。
・LTE(4G)
B1 / B3 / B5 / B8 / B18 / B19 / B21 / B28 / B38 / B41 / B42
・5G
n3 / n28 / n77 / n78 / n79
・LTE(4G)
B1 / B3 / B5 / B8 / B18 / B19 / B21 / B28 / B38 / B41 / B42
・5G
n3 / n28 / n77 / n78 / n79
※上記は国内向けSIMフリーモデルのスペックを元にしています。
キャリアモデルや海外モデルでは異なる場合がありますのでご注意ください。
海外で使われている通信バンドは国や地域によって大きく異なります。
たとえば以下のようなイメージになります。
・アメリカでは B2 / B4 / B12 / B13 / B66 などが主流
・ヨーロッパでは B1 / B3 / B20 / B7 などが多い
・東南アジアでは B1 / B3 / B8 / B40 などを採用する国が多い
AQUOS SENSE 7・8はB2、B4、B12、B13、B66、B7、B20、B40などの一部周波数に非対応であるため、これらを主に使っている国やキャリアでは通信が不安定、あるいは完全につながらない可能性があります。
旅行者や出張者がeSIMを読み込んだのに通信できないというトラブルの多くは、APN設定やプロファイルの問題と捉えられがちですが、周波数帯(バンド)に対応していないことが根本的な原因ということも少なくありません。
そのため、以下のような対策が重要になります。
・渡航前に訪問国で使われている通信バンドを調べる
・自分のスマートフォンがそのバンドに対応しているか確認する
・周波数の合わない国では、グローバル対応端末(iPhone, Pixelなど)を準備する
以下の記事ではローカルモデルのスマホのAPN設定についてご紹介しておりますので合わせてご確認下さい。
\ 自動でAPN設定が行われないスマホについて /
AQUOS Senseなどのローカルスマートフォンでは
海外eSIM利用時にAPN設定が必要な理由
AQUOS SENSE 7・8は国内利用において非常にコスパの優れた端末ですが、海外でeSIMを活用したい場合には、周波数帯の対応状況に注意が必要です。
とくに、アメリカや一部ヨーロッパ諸国、東南アジアなど一部地域では、主要なバンドが非対応なため、通信できないリスクがあります。
安心して海外旅行・出張を楽しむためにも、事前のバンドチェックと、グローバル対応の予備端末の準備を強くおすすめします。