エメラルドの島とも称されるアイルランドは、美しい自然と歴史ある街並みが魅力の国。
首都ダブリンをはじめ、港町コークや中世の雰囲気が残るゴールウェイなど、個性豊かな都市が旅行者を迎えます。
しかし、アイルランドを快適に旅するためには、事前に気候や治安、通信環境などをしっかり把握しておくことが大切です。
この記事では、アイルランド旅行の準備に役立つ基本情報を詳しく解説します。旅行の計画を立てる前に、ぜひチェックしてみてください!
アイルランドは一年を通して比較的穏やかな海洋性気候に属し、日本のような極端な暑さや寒さはありません。
しかし、天気が変わりやすく、1日の中でも晴れ・雨・曇りが頻繁に入れ替わることが特徴です。旅行の際は季節ごとの気候を把握し、適した服装を準備しましょう。
気温の目安:5~15℃
特徴:まだ肌寒い日が多いものの、日中は穏やかな陽気になることも。降水量は多めで、にわか雨が頻発します。
服装:厚手のジャケットやコート、重ね着できる服装が便利。防水加工のアウターや折りたたみ傘があると安心です。
気温の目安:12~20℃
特徴:比較的温暖で、日本の春のような気候。日が長く、22時頃まで明るい日もあります。ただし、真夏でも20℃を超えることは少なく、朝晩は冷えることが多いです。
服装:長袖シャツや薄手のカーディガン、軽めのジャケットがあると便利。天候の急変に備え、薄手の防水ジャケットやレインコートも持参しましょう。
気温の目安:8~15℃
特徴:気温が徐々に下がり、雨の日が多くなります。特に10月以降は風が強まり、肌寒く感じることが増えます。
服装:厚手のカーディガンやジャケット、軽めのコートが必要。防風・防水対策をしっかりしましょう。
気温の目安:2~8℃
特徴:気温は低いものの、日本の冬ほど寒くはありません。ただし、曇りや雨の日が多く、日照時間が短いため、寒さを感じやすいです。
服装:厚手のコートやダウンジャケット、セーターやマフラーなどの防寒具が必須。防水仕様の靴やレインブーツがあると安心です。
✔ 天候が変わりやすいので、防水・防風対策は必須
✔ 寒暖差が大きいため、重ね着しやすい服装が便利
✔ 夏でも肌寒い日があるので、軽めのジャケットを持参
✔ 冬は厳寒ではないが、どんよりした天気が多いので、防寒と雨対策を万全に
アイルランドでは「1日に四季がある」と言われるほど天気の移り変わりが激しいため、旅行の際はしっかり準備をして快適に過ごしましょう!
アイルランドは美しい自然と歴史的な街並みが魅力の国です。
その中でも特におすすめの都市を3つ厳選し、それぞれの見どころを紹介します。
アイルランド最大の都市であり、政治・経済・文化の中心地。歴史的な建築物やパブ文化が楽しめます。
・トリニティ・カレッジ&ロングルーム図書館
アイルランド最古の大学。特に「ロングルーム」と呼ばれる美しい図書館は必見。
・ギネス・ストアハウス
アイルランドの名物「ギネスビール」の歴史や製造工程を学べる施設。最上階の展望バーからの景色も素晴らしい。
・テンプルバー地区
カラフルなパブやレストランが立ち並ぶ、ダブリン随一のナイトスポット。アイリッシュミュージックが楽しめる。
・ダブリン城
13世紀に建てられた歴史的な城で、アイルランドの政治の中心だった場所。豪華な内装や庭園が見どころ。
・セント・パトリック大聖堂
アイルランド最大の教会で、アイルランドの守護聖人・聖パトリックに捧げられた歴史的建造物。
アイルランド南部に位置し、活気ある港町として知られています。グルメスポットが多く、周辺には歴史的な見どころも豊富。
・イングリッシュ・マーケット
18世紀から続く市場で、アイルランドの新鮮な食材や名産品を購入できる。
・ブラーニー城&ブラーニーストーン
コーク郊外にある城。城の上にある「ブラーニーストーン」にキスをすると雄弁になるという言い伝えがある。
・聖フィンバー大聖堂
美しいゴシック様式の教会で、豪華なステンドグラスが見どころ。
・コブ(Cobh)
タイタニック号最後の寄港地として有名な港町。カラフルな家並みと港の景色が美しい。
・ブラックロック城
16世紀に建てられた要塞で、現在は科学博物館としても楽しめる。
アイルランド西部の都市で、中世の雰囲気が残る街並みと、音楽や芸術が楽しめる場所として人気。
・キンヴァラ&ドゥングァイア城
ゴールウェイ郊外にある美しい城。湖の上に立つ姿が幻想的で、アイルランドの伝統的な晩餐会イベントも開催される。
・スパニッシュ・アーチ
16世紀に建てられた石造りのアーチ。ゴールウェイの歴史を感じられるスポット。
・クレア・モリスの断崖(クリフス・オブ・モハー)
ゴールウェイから日帰りで行ける絶景スポット。高さ約214mの断崖絶壁からの大西洋の眺めは圧巻。
・ショッピング&パブ巡り(ラテン・クォーター)
カラフルな建物が立ち並ぶエリアで、伝統音楽が流れるパブや個性的なショップが多い。
・アラン諸島
アイルランドの伝統文化が色濃く残る小さな島々。特に「イニシュモア島」の石造りの要塞「ダン・エンガス」は必見。
今回は上記の3つの都市をご紹介しましたが、アイルランドは都市ごとに異なる魅力があるので、旅行の目的や好みに合わせて行き先を選んでみてください!
アイルランド旅行の治安について詳しく解説します。アイルランドはヨーロッパの中でも比較的治安の良い国とされていますが、都市部や観光地では注意が必要な場面もあります。
ここでは、アイルランドの治安状況、注意すべき犯罪、旅行者が気をつけるべきポイント、安全対策について詳しく解説します。
アイルランドは、総じて安全な国ですが、都市部では軽犯罪が発生することがあります。
2023年の世界平和度指数(Global Peace Index)では、アイルランドは上位にランクインしており、暴力犯罪の発生率は低めです。しかし、首都ダブリンを中心にスリや置き引き、詐欺などの犯罪が発生するため、油断は禁物です。
以下のような犯罪が特に旅行者の間で報告されています。
都市部や観光地ではスリや置き引きが発生します。特に以下のエリアでは注意が必要です。
・ダブリンのテンプルバー地区(Temple Bar)
人気のナイトスポットであり、多くの観光客が集まるためスリが多発。酔っ払っているとターゲットにされやすい。
・オコンネル・ストリート(O’Connell Street)
ダブリンのメインストリートで、ショッピング客や観光客が多く、混雑時にスリが発生しやすい。
・トリニティ・カレッジ周辺
観光客が写真撮影や観光に夢中になり、荷物を狙われるケースがある。
・路線バス・LUAS(路面電車)
混雑時の車内や駅でスリに遭うケースが報告されている。
対策
✅ 人混みではリュックを前に持つ
✅ 貴重品をポケットに入れない(特に後ろポケットは危険)
✅ カバンのチャックをしっかり閉める
観光客を狙った詐欺や高額請求が発生することがあります。
・募金詐欺
「チャリティー活動のため」と声をかけ、寄付を求める手口。実際には偽の団体であることが多い。
・カバン拝借詐欺
「荷物を見ていてほしい」と頼まれ、その隙に財布やスマホを抜き取られるケース。
・タクシーのぼったくり
メーターを使わず、高額な料金を請求されることがある。特に空港や観光地周辺で注意。
対策
✅ 知らない人の頼みごとは安易に引き受けない
✅ 公式のタクシー(アプリ「Free Now」などを利用)を利用する
✅ 怪しい募金活動は無視
ダブリン市内の一部地域では、夜間に若者グループが騒ぎを起こすことがあります。特に週末の深夜は、酔っ払いによるトラブルが発生しやすいです。一部のエリアでは薬物取引が行われているため、関わらないようにしましょう。
危険とされるエリア(特に夜間)
・ダブリンの北側エリア(特にO’Connell Street周辺)
・路地裏や人通りの少ない道 ※強盗事件の発生例あり
・タリート(Tallaght)、クロンターフ(Clontarf)、ブランチャーズタウン(Blanchardstown)
対策
✅ 夜間の一人歩きを避ける
✅ 人気の少ない道を通らない
✅ 不審者がいたら近づかない
旅行者が安全に過ごすための基本的な対策を紹介します。
パスポートやクレジットカードはセキュリティポーチに入れる。
ホテルのセーフティボックスを活用する。
ぼったくりを防ぐため、配車アプリ「Free Now」や公式のタクシーを利用する。
人通りの少ない道や酔っ払いが多い場所を避ける。
アイルランドは比較的治安の良い国ですが、観光客が狙われる軽犯罪が発生しています。特にダブリンの繁華街ではスリや詐欺に注意が必要です。貴重品の管理を徹底し、夜間の行動には十分気をつけましょう。万が一トラブルに巻き込まれた場合は、警察や日本大使館に連絡するようにしてください。
アイルランドの都市部や観光地では、フリーWiFiのサービスが広がっており、便利に使える場所が増えています。
以下はアイルランドでのフリーWiFi事情です。
ダブリンでは、観光名所やカフェ、レストラン、ホテルの多くでフリーWiFiが提供されています。
また、ダブリン市内では、市営のDublin Free Wi-Fiというサービスを利用できるエリアがあり、市内の公園や広場、公共施設などで無料でインターネットを利用できます。
アイルランドのカフェやレストランでは、多くの店舗がフリーWiFiを提供しています。
特にダブリンやコーク、ゴールウェイなどの都市部では、カフェやパブでインターネットを使うことが一般的です。注文時にWiFiパスワードをもらえることが多いので、利用前に確認しましょう。
ホテルやホステルなどの宿泊施設でも、無料WiFiが提供されていることが一般的です。
多くの場合、部屋やロビーでインターネットを利用できますが、宿泊費に含まれていない場合もあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
ダブリン空港をはじめ、アイルランドの主要空港では無料WiFiが提供されています。
また、アイルランドの一部の列車やバスでもWiFiが利用できる場合がありますが、接続速度や安定性にばらつきがあるため、利用時は注意が必要です。
・接続速度
無料WiFiの接続速度は施設や場所によって異なるため、急いでいる場合には注意が必要です。
・セキュリティ
公共のWiFiを利用する際は、セキュリティが不十分な場合があるので、重要な情報を扱う際はVPNを使用することをお勧めします。
アイルランドでは、主要都市や観光地を中心にフリーWiFiが普及しているため、インターネットを利用する環境は整っていますが、安全性と速度に注意して利用しましょう。
\以下の記事をチェック/
・プリペイドSIMカード
現地でプリペイドSIMカードを購入し、モバイルデータ通信を利用するのが便利です。ホニアラの空港や街中の通信キャリアショップで購入でき、比較的安定したインターネット接続が得られます。ただし、データ速度は日本や他の都市と比べて遅めです。
・ポケットWi-Fiのレンタル(事前準備)
日本からポケットWi-Fiをレンタルしていく方法もありますが、アイルランドでの対応範囲は限定的なため、確実に使えるかは確認が必要です。
・eSIMの利用
eSIMが使えるスマートフォンを持っている場合、現地の通信会社や国際的なデータプランを提供するサービスからeSIMを購入しておくと、接続がスムーズになる場合があります。
アイルランドを旅行する際には外ではモバイル通信環境を準備しておくのが良いでしょう。
ホテルのWiFiだけだと、外を移動する際に通信が利用出来なかったり、WiFiが不調だと通信ができなかったりと不便です。
上記でご紹介したような通信手段を用意しておけば、安心してアイルランドの旅行を楽しめます。