南米の秘境、ボリビア。標高の高いアンデスの絶景や、世界一美しい鏡張りのウユニ塩湖、歴史と文化が息づくラパスの街並みなど、魅力あふれるこの国を旅してみたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、ボリビアは日本とは気候や文化、治安、インフラ事情が大きく異なる国でもあります。快適で安全な旅を楽しむためには、事前の準備がとても重要です。
この記事では、観光スポットや気候の特徴、治安対策、通信環境など、ボリビア旅行を計画する際に知っておきたい情報を詳しく解説します!
ボリビアは南半球に位置し、多様な地形を持つため、地域ごとに気候が大きく異なります。
標高の高いアンデス山脈から熱帯のアマゾンまで気候差があるので、訪れる地域に応じた服装選びが重要です。
ボリビアの季節は南半球にあるため、日本とは逆になります。
季節 | 時期 | 気候の特徴 |
---|---|---|
夏(雨季) | 11月~3月 | 気温が高く、雨が多い。特にアマゾンや低地は蒸し暑い。 |
冬(乾季) | 5月~8月 | 空気が乾燥し、朝晩は冷え込む。特に高地では寒さが厳しい。 |
春・秋 | 9月~10月(春)、3月~4月(秋) | 比較的過ごしやすいが、高地では寒暖差が大きい。 |
ボリビアは大きく3つの気候帯に分かれます。それぞれの地域で適した服装を紹介します。
・標高:3,500m~4,000m
・気候:昼夜の寒暖差が大きい。乾季は氷点下になることも。
・服装のポイント
・乾季(冬)(5月~8月):防寒具必須!ダウンジャケット、フリース、手袋、帽子。
・雨季(夏)(11月~3月):気温は比較的高め。昼は薄手の長袖、夜はジャケットが必要。
・通年:日差しが強いのでサングラス・帽子・日焼け止めが必須。
・乾季(5月~8月):夜は氷点下まで冷え込むため、防寒着(ダウン・手袋・厚手の靴下)。
・雨季(11月~3月):水に浸かるのでサンダルや防水ブーツ、カッパがあると便利。
・標高:100m~500m
・気候:年間を通じて暑く湿度が高い。特に雨季は蒸し暑い。
服装のポイント
・通年:軽い長袖・長ズボン(虫除け対策)、通気性の良い服装。
・雨季(11月~3月):スコール対策でレインジャケット、サンダル。
・乾季(5月~8月):朝晩は涼しいことがあるので薄手の羽織り。
・標高:2,500m前後
・気候:1年中穏やかな気温。日中は暖かく、夜は涼しくなる。
服装のポイント
・通年:半袖+羽織るもの(パーカーやカーディガン)。
・乾季(5月~8月):朝晩は冷え込むので薄手のジャケットがあると便利。
ボリビアは地域や季節で気候が大きく変わるので、旅行にいく際には時期と訪問地域に合わせて、適切な服装を準備しましょう!
ボリビアは南米の秘境として知られ、雄大な自然や独特の文化が魅力です。
特に「天空の街」ラパスと「絶景の楽園」ウユニ塩湖は、ボリビア旅行のハイライト。この記事では、ラパスとウユニ塩湖の楽しみ方を詳しく紹介します。
ラパスは標高約3,650mに位置する世界で最も高い首都。アンデス山脈に囲まれ、独特の景観を楽しめます。
① ミ・テレフェリコ(Mi Teleférico)
ラパスの街を一望できるロープウェイ。市内を移動する手段としても便利で、特に晴れた日は雪をかぶった山々の絶景を楽しめます。
② ムリリョ広場(Plaza Murillo)
ラパスの中心部に位置し、大統領府やカテドラルが並ぶ歴史的な広場。現地の人々の生活も垣間見えます。
③ 魔女市場(Mercado de las Brujas)
アンデスの伝統的な民間信仰に基づくお守りや薬草などが並ぶ市場。リャマのミイラやおまじないグッズなど、独特なアイテムが揃っています。
・標高対策を忘れずに! 到着後は無理せず、コカ茶を飲んで高山病予防を。
・地元グルメを味わう! サルテーニャ(ボリビア風エンパナーダ)やアンデス料理を試してみよう。
ウユニ塩湖は標高約3,650mに位置し、広大な塩の大地が広がる世界最大の塩湖。乾季と雨季で異なる魅力があります。
・乾季(5月~10月):白銀の塩の大地が広がり、六角形の塩の結晶が美しい。
・雨季(11月~3月):雨水が湖面に薄く溜まり、空が鏡のように反射する「天空の鏡」が見られる。
① サンセット&星空ツアー
夕暮れ時には幻想的なサンセット、夜は満天の星が映る奇跡の風景を楽しめます。
② トリック写真撮影
果てしない白い大地を利用して、遠近法を活かしたユニークな写真を撮るのもおすすめ!
③ 列車の墓場(Cementerio de Trenes)
ウユニの町の近くにある、錆びた蒸気機関車が並ぶフォトジェニックなスポット。
・防寒対策は必須! 夜は氷点下になることもあるので、しっかり防寒具を持参。
・雨季は防水対策も忘れずに! 防水ブーツやレインジャケットを準備しよう。
ラパスからウユニ塩湖までは、飛行機やバスで移動可能です。
・飛行機(約1時間):ラパスのエル・アルト空港からウユニ空港へ。
・夜行バス(約8~10時間):リーズナブルな移動手段。寝台バスを利用すれば快適。
\以下の記事をチェック/
ラパスではアンデスの文化や絶景を楽しみ、ウユニ塩湖では一生に一度の絶景に感動する旅ができます。防寒対策を万全にし、ベストシーズンを狙って訪れれば、忘れられない体験が待っています。ぜひボリビア旅行の計画を立ててみてください!
ボリビアは南米の中でも比較的危険度が高い国の一つとされていますが、観光地を中心に適切な対策を講じれば、安全に旅行を楽しむことも可能です。
以下、ボリビアの治安状況を詳しく解説します。
ボリビアでは、軽犯罪(スリ・置き引き・詐欺)から、強盗や誘拐といった凶悪犯罪まで発生しています。特に以下の要因から、治安が不安定な側面があります。
・経済格差が大きい → 貧困層による犯罪が多発
・麻薬取引の影響 → 一部の地域ではギャング活動が活発
・政治デモやストライキ → 交通機関の混乱や暴力事件が発生
しかし、観光客の多い地域では警備が強化されていることもあり、リスクを理解し適切な対策をすれば、大きなトラブルを避けることができます。
ボリビアで気を付けるべき犯罪の種類などをご紹介いたします。
最も多い犯罪がスリや置き引きです。特に以下のような場所で発生します。
・観光地(ラパス・スクレ・ウユニ塩湖周辺)
・市場やバス・ターミナル(エル・アルト空港、ラパスのロドリゲス市場など)
・長距離バスの中(特に夜行バス)
手口例
・わざと服に何かをかけて親切を装い、荷物を盗む
・偽の警官にパスポートを見せるように言われ、貴重品を奪われる
・子供が寄ってきて注意をそらし、別の者が盗む
対策
・リュックは前に抱える or ボディバッグを使う
・財布やスマホをポケットに入れない
・見知らぬ人に話しかけられても警戒する
銃を使った強盗や、刃物を持った犯罪も一部の地域では報告されています。特に注意が必要なのは以下の場所です。
・ラパスのエル・アルト地区(特に夜間)
・サンタクルスの繁華街や歓楽街
・人通りの少ない裏通りや郊外
手口例
・タクシー強盗(運転手が共犯で、乗客を脅して金品を奪う)
・ナイフや銃を使ったひったくり
対策
・夜間の外出を避ける(特に一人歩きNG)
・流しのタクシーは使わず、配車アプリ(Uberなど)を利用
・現金を必要以上に持ち歩かない
・偽警官詐欺 → 「身分証を見せろ」と言われ、パスポートや財布を奪われる
・偽ガイド詐欺 → 「安く案内する」と言って観光客を騙す
・ATMスキミング → カード情報を盗まれ、不正引き出しされる
対策
・警察の服を着ていても、見知らぬ人物には警戒する
・信頼できる旅行会社のツアーを利用する
・ATMは銀行内のものを使う(屋外のATMは避ける)
ボリビアでは特に以下の地域で犯罪が多発しています。
エリア | 危険度 | 主なリスク |
---|---|---|
ラパス(エル・アルト地区) | 高 | 強盗・スリ・詐欺 |
サンタクルス(繁華街・歓楽街) | 高 | 強盗・ドラッグ関連犯罪 |
コチャバンバ(市場周辺) | 中 | ひったくり・置き引き |
ウユニ(観光地エリア) | 低 | 軽犯罪(スリ) |
・ウユニ塩湖周辺(ツアー参加なら安全)
・スクレ(歴史地区は落ち着いている)
・ラパス市内の一部(高級住宅街ゾナ・スールなど)
ただし、どこでも油断は禁物です。
ボリビアは 観光地の魅力が豊富 ですが、治安対策が必須 の国です。
特に スリや強盗が多発 しているため、油断せず防犯意識を高く持つことが重要です。
・人混みでは荷物に注意
・夜間の移動を避ける
・公式のタクシーやツアーを利用する
基本的な対策を守れば、トラブルを回避しつつボリビアの魅力を楽しむことができるでしょう!
\ 参照記事 /