タンザニアを旅行する前に知っておきたい、観光・気候・治安・通信などの情報を徹底解説！

タンザニアは赤道に近いため、基本的に温暖な気候が続きますが、標高の高い地域や乾季、雨季によって気温や湿度は変化します。旅行を快適に楽しむためには、現地の気候に合わせた服装を準備することが重要です。ここでは、タンザニアの気候、季節、服装について詳しく解説します。
　

タンザニアの気候

タンザニアの気候は大きく分けて2つの季節に分けられます。
　

乾季（6月〜10月）

乾季はタンザニアの観光のピークシーズンです。気温は比較的高めで、昼間は30℃前後に達することがありますが、湿度は低く、夜間は涼しくなります。

特徴: 晴天が続き、サファリや観光に最適な季節です。乾燥しているため、虫も少ない時期となります。
　

雨季（3月〜5月、11月〜12月）

・タンザニアの雨季は2回あります。長雨（3月〜5月）と短雨（11月〜12月）です。長雨の時期は特に激しい雨が降ることがありますが、短雨の時期は比較的軽い降水量となります。

特徴: 雨季の間は湿度が高く、天候が不安定です。サファリでは道路がぬかるみ、移動が困難になることがあるため、雨季は避ける方が無難です。
　

高地の気候（ンゴロンゴロ・クレーターやキリマンジャロ）

高地では、標高が高くなるため、気温が低くなります。昼間は温暖でも、夜間は冷え込むことがあります。特にキリマンジャロ山では寒さ対策が必要です。
　

月別の気候とおすすめの旅行時期

・1月〜2月
乾季の始まり。気温は高く、特にサファリには最適な季節です。晴天が続きますが、日差しが強いため、日焼け対策が必要です。

・3月〜5月
長雨の季節。湿度が高く、雨が激しく降る日があります。サファリや観光には不便な時期ですが、観光地が空いていて、安く旅行できることもあります。

・6月〜10月
乾季で観光のベストシーズン。晴天が続き、サファリやビーチリゾートを楽しむには最適な季節です。

・11月〜12月
短雨の季節。軽い雨が降ることがあり、気温は高めです。観光には適しており、乾季よりも少し混雑が少ないため、安く旅行できます。
　

タンザニア旅行の服装

タンザニアは一年を通じて温暖な気候ですが、標高差や乾季・雨季に合わせた服装が必要です。以下は、季節別の服装のポイントです。
　

乾季（6月〜10月）の服装

軽量で通気性の良い服: 通気性の良い薄手のシャツやパンツが快適です。日中は暑くても、日差しを避けるために長袖の服を選ぶと良いでしょう。

帽子やサングラス: 強い日差しを避けるため、帽子やサングラスが必須です。

サファリ服: サファリに行く場合、ジャングルや乾燥地に適したカーキ色やベージュ色の服装が理想的です。動物たちが目立たない色合いを選ぶことが推奨されます。

軽量のジャケット: 夜間や標高が高い場所では気温が低くなることがあるため、薄手のジャケットや防風の上着が便利です。
　

雨季（3月〜5月、11月〜12月）の服装

防水性の高い服: 雨に備えて防水のジャケットやレインコートを持参しましょう。

速乾性の服: 湿気の多い環境で汗をかきやすいため、速乾性のある服を選ぶと快適です。

長靴や防水靴: 雨でぬかるみが発生することがあるため、防水性の靴が便利です。

虫よけ対策: 雨季は蚊が多いため、虫除けスプレーや長袖・長ズボンを着用して、蚊に刺されないようにしましょう。
　

標高が高い地域（キリマンジャロやンゴロンゴロ）

防寒具: 高地では昼間でも気温が低いため、暖かいジャケットやフリースなどの防寒着が必要です。夜間は特に冷え込むため、厚手の衣服を持参することをおすすめします。

登山装備（キリマンジャロの場合）: キリマンジャロ登山には、登山靴や防寒具、レインウェア、登山用バックパックなど、専門的な装備が必要です。
　　　　　

タンザニアには魅力的な都市が多く、観光スポットも豊富です。以下では、特に人気のある3つの都市と、それぞれの都市で訪れるべき観光スポットを3つずつ紹介します。
  

1. ダルエスサラーム（Dar es Salaam）

ダルエスサラームは、タンザニアの最大都市であり、商業と文化の中心地です。ビーチや博物館もあり、多彩な観光地があります。

観光スポット

・カオレ遺跡（Kaole Ruins）
これは、ダルエスサラーム近郊にある歴史的な遺跡で、9世紀から15世紀にかけて栄えたスワヒリ文化の痕跡を残しています。特にイスラム教の影響を感じられる建築や墓地が見どころです。

・ナショナル・ミュージアム（National Museum and House of Culture）
タンザニアの歴史、文化、自然に関する展示が豊富な博物館です。特に古代人類の化石や動物の標本が展示されており、タンザニアの過去と自然を学ぶことができます。

・バガモヨ・ビーチ（Bagamoyo Beach）
ダルエスサラームから少し北に位置するバガモヨのビーチは、静かな海と美しい風景が広がる場所で、リラックスした時間を楽しめます。また、ここは歴史的にも重要な港町として知られています。

参照記事：タンザニアのダルエスサラーム観光のオススメ情報
  

2. アレシャ（Arusha）

アレシャはタンザニア北部に位置し、サファリツアーの拠点として人気の都市です。セレンゲティ国立公園やンゴロンゴロクレーターへのアクセスが良い場所にあります。

観光スポット

・セレンゲティ国立公園（Serengeti National Park）
世界的に有名なサファリスポットで、壮大な野生動物の群れとともに、ビッグファイブ（ライオン、ヒョウ、象、バッファロー、サイ）を目撃できるチャンスがあります。

・ンゴロンゴロクレーター（Ngorongoro Crater）
世界最大のカルデラで、豊かな野生動物が生息しています。ここでのサファリは、特に見どころが多いとされています。

・アレシャ国立公園（Arusha National Park）
アレシャ市内からアクセス可能な公園で、低地から高地まで様々な景観を楽しめます。湖や火山もあり、少し違った風景を楽しめるサファリスポットです。

参照記事：タンザニアのサファリツアーの拠点アルーシャ
  

3. ザンジバル（Zanzibar）

ザンジバルは、インド洋に浮かぶ美しい島で、リゾート地としても有名です。歴史的な観光地と美しいビーチが融合しています。

観光スポット

・ストーンタウン（Stone Town）
ザンジバルの首都であり、ユネスコの世界遺産にも登録されている歴史的な町。迷路のような狭い通りや、古い建物が立ち並び、文化的な遺産を感じることができます。

・ザンジバルのビーチ（Nungwi Beach）
美しい白砂のビーチで、リラックスした時間を過ごすことができます。水上スポーツやダイビングも楽しめます。

・スパイス農園（Spice Farms）
ザンジバルは「スパイスアイランド」としても有名です。スパイス農園ツアーでは、香り高い香辛料を生で触れ、収穫の過程を学ぶことができます。

参照記事：ザンジバル観光の基本情報
　　　　　

タンザニアを旅行する際には、安全面に十分な配慮が必要です。以下では、タンザニアの治安状況と旅行者が気をつけるべきポイントを徹底解説します。
　

1. 治安の概況

タンザニア全体としては、観光地や主要都市は比較的安全とされていますが、地域によって治安の状況は異なります。観光客が多く訪れる都市や場所では、比較的平穏な日常が広がっていますが、犯罪のリスクもゼロではないため、注意が必要です。
　

主な注意点

・都市部（ダルエスサラーム、アレシャなど）
都市部では一般的に治安は良好ですが、夜間の移動や人気のない場所への訪問は避けることが推奨されています。特にスリや軽犯罪が発生しやすいので、貴重品の管理には十分注意が必要です。

・ザンジバル
ザンジバルは観光客が多く訪れるエリアですが、観光地以外の場所では治安が不安定な場合もあります。特に人が集まりやすい場所やナイトライフが盛んな地域では、注意が必要です。

・一部の地方地域
特に一部の農村や遠隔地では、交通インフラが未整備で治安が不安定な場合があります。事前に現地情報を調べ、安全なルートを選ぶようにしましょう。
　

2. 旅行者が気をつけるべきポイント

タンザニアを旅行する際に旅行者が気を付けるポイントをご紹介いたします。
　

1) 貴重品の管理

・スリに注意
観光地や公共交通機関、繁華街ではスリの被害に遭うことがあるため、財布やカメラ、スマートフォンなどの貴重品は常に身体に密着させ、注意を払いましょう。

・バックパックやバッグに注意
バッグを肩から掛けていると、突然引ったくられることがあります。前掛けにする、または大きなバッグを使わないなど、工夫をすると良いです。
　

2) 夜間の外出

・公共の場所では夜間の外出を避ける
夜間の移動や人通りの少ない場所への外出は控えることをお勧めします。特に女性の一人歩きや夜間の公共交通機関の利用は避ける方が安全です。

・タクシーや移動手段の選択
信頼できるタクシー会社を利用し、夜間にタクシーを利用する際は事前に料金を確認したり、事前予約したりすることが望ましいです。
　

3) 交通安全

・交通事故のリスク
タンザニアの道路状況は一部整備されていないため、特に地方の道路では事故が多発しています。運転する場合は、道路状況を十分に理解し、慎重に行動しましょう。公共交通機関（バスやタクシー）を利用する際は、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。

・自転車やバイクの使用
自転車やバイクを利用する場合、交通ルールを守ることが重要です。特にレンタルのバイクではヘルメットを着用し、安全運転を心がけましょう。
　

4) 健康管理

・予防接種
タンザニアに訪れる前には、黄熱病、マラリア、破傷風などの予防接種を受けることが推奨されています。特にマラリアは流行しているため、蚊に刺されないような対策（長袖・長ズボンや蚊除けスプレーの使用）が必要です。

・水や食べ物に注意
生水や屋台の食べ物などには注意が必要です。ボトル入りの水や衛生的なレストランを選び、食べ物もよく火を通したものを選ぶようにしましょう。
　

5) 治安が不安定な地域の避け方

・旅行前に最新情報を確認
一部の地域では治安が不安定な場合があります。例えば、タンザニア南部や特定の国境近くなどです。現地での安全情報を事前に調べ、旅行前に渡航警戒情報を確認しておきましょう。
　

3. 緊急時の対応

・緊急連絡先
タンザニアの警察（110）、救急（112）などの緊急連絡先を控えておきましょう。また、旅行保険に加入している場合は、保険会社の緊急連絡先も確認しておくと安心です。

・治安に不安がある場合
旅行中に不安な状況に直面した場合、地元の警察やホテルスタッフ、旅行代理店に相談することをお勧めします。