ルーマニアで使用されている通貨は ルーマニア・レイ(Romanian Leu, RON) です。
「レイ」は単数形で、複数形は「レイ(Lei)」と呼ばれます。ルーマニア国内でのみ使用可能な独自の通貨システムを採用しており、ユーロでは取引されていません。ただし、多くの観光地やホテルではユーロが一部受け入れられる場合もあります。
ルーマニア・レイの基本情報
ルーマニアの通貨の基本情報をご紹介いたします。
コイン(硬貨)
ルーマニア・レイの硬貨には、以下の種類が流通しています:
1バニ = 0.01レイ(1レイは100バニに相当)
1バニ / 5バニ / 10バニ / 50バニ
硬貨には、ルーマニアの文化や歴史的モチーフがデザインされており、旅行中にそれらを楽しむのもおすすめです。
紙幣
ルーマニア・レイの紙幣には、以下の種類があります:
1レイ / 5レイ / 10レイ / 50レイ / 100レイ / 200レイ / 500レイ
紙幣には、ルーマニアの著名な歴史人物や建築物、文化的シンボルが描かれており、独特なデザインと歴史的背景を楽しむことができます。
ルーマニアでのレイの取り扱い
現金での支払い
ルーマニアでは現金での支払いが一般的で、特に地方や小規模な店舗では現金のみの対応が多いです。そのため、少額の現金を持っておくことをおすすめします。
クレジットカードの利用
都市部や観光地、ホテル、チェーン店では、クレジットカードやデビットカードが広く利用できます。ただし、地方の市場や小さな商店では現金しか使えない場合があるため、現金とカードを使い分ける準備が必要です。
両替とATMの利用
ルーマニア国内では銀行や両替所、ATMで現地通貨を入手できます。ATMを利用する際は、手数料や為替レートに注意してください。また、空港や観光地の両替所は手数料が高いことがあるため、利用前に確認すると良いでしょう。
ルーマニアでの通貨両替の注意点とポイント
ルーマニアで両替を行う場合、両替レートは場所によって大きく異なります。一般的に、銀行が最も安定したレートを提供しますが、それでも事前にレート表示を確認することが重要です。
特に注意すべきは、表示されているレートだけではなく、両替手数料が別途発生するかどうかです。一見良いレートに見えても、手数料が高い場合は実質的に損をする可能性があります。
路上での両替勧誘に注意
鉄道駅や観光地、両替所の前などで「チェンジ、マネー?」と声をかけられることがありますが、こうした路上での勧誘には絶対に応じないでください。これらは詐欺行為である可能性が非常に高く、偽札を渡されたり、相場より大幅に不利な条件で取引させられたりする危険があります。
ユーロやUSドルの活用
中級以上のホテルや高級レストランでは、ユーロやUSドルでの現金支払いが可能な場合があります。しかし、ルーマニア国内での通常の支払い(例えば簡単なお土産やカフェでの支払い、公共交通機関の利用)には、現地通貨であるルーマニア・レイが必要です。そのため、少額のレイを手元に用意しておくと安心です。
日本円の浸透度と地方での注意点
ルーマニア国内で日本円を直接両替できる場所は限られています。首都ブカレストの銀行やヘンリー・コアンダ国際空港では両替が可能ですが、それ以外の地域では日本円を受け入れている銀行や両替所はほとんどありません。そのため、現地通貨を確保するには、ユーロやUSドルを持参し、現地で両替するのが良い選択肢です。
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両替の方法
ルーマニア旅行の際の両替方法をご紹介いたします。
空港での両替
到着直後に空港で両替するのが最も簡単な方法です。ルーマニアの主要空港であるヘンリー・コアンダ国際空港(ブカレスト空港)には、銀行や両替所が複数あります。ただし、空港内のレートは一般的に市内の銀行や両替所よりも割高になることが多いので、緊急時のみにとどめ、必要最低限の額を両替するのがおすすめです。
銀行での両替
銀行は安全かつ信頼できる両替先として最適です。首都ブカレストや主要都市には多くの銀行があり、営業時間中であれば簡単に両替が可能です。銀行で両替する際には、パスポートの提示が必要になることが一般的です。また、銀行によっては日本円を取り扱わない場合があるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
私設両替所(Exchange Office)
市内には私設両替所が多数あります。これらは銀行よりも良いレートを提示していることが多いですが、中には不透明な手数料を請求する業者も存在します。利用する際は、事前に詳細な条件を確認し、信頼できる業者を選びましょう。
ホテルでの両替
多くのホテルでは、レセプションで現地通貨に両替するサービスを提供しています。ホテルでの両替は便利ですが、レートは銀行や両替所に比べて劣ることが一般的です。緊急時や少額の両替が必要な場合に利用すると良いでしょう。
ATMの利用
ルーマニアでは、多くのATMが国際ブランド(VISA、MasterCard、Maestroなど)に対応しており、日本の銀行カードを利用して現地通貨を引き出すことができます。ただし、ATM手数料や為替手数料が発生する場合があるため、事前に利用するカードの条件を確認してください。
ルーマニア旅行の際のクレジットカード事情
ルーマニア旅行中にクレジットカードが使えるかどうかについての情報を以下にまとめました。
クレジットカードの利用状況
ルーマニアでのクレジットカード利用状況をご紹介いたします。
都市部での利用
ルーマニアの首都ブカレストや主要都市(クルジュ=ナポカ、ティミショアラ、ブラショフなど)では、クレジットカードの利用が広く普及しています。特に以下のような場所では、ほぼ確実にクレジットカードが使えます:
・中級以上のホテル
・大型スーパーマーケット(Carrefour、Kaufland、Mega Image など)
・レストランやカフェ(特に観光客向けの施設)
・ショッピングモールや高級ブランド店
・鉄道駅や空港のチケット販売所
国際ブランド(Visa、MasterCard、American Express)は、ほとんどの場所で利用可能です。ただし、Amexは一部で使用できない場合があります。
地方や小規模店舗での利用
地方都市や田舎の観光地、小規模な店舗、露店、市場では現金のみ対応の場合が多いです。また、地元の小さなレストランやローカルな交通機関(バス、タクシー)ではカードが使えないことがあるため、少額の現金を常に持ち歩くことをおすすめします。
クレジットカード利用時の注意点
ルーマニアでクレジットカードを利用する際の注意点をご紹介します。
最低利用額の設定
一部の店舗では、クレジットカードでの支払いに最低利用額が設定されている場合があります(例:50レイ以上の支払い)。小額の買い物では現金が必要になることがあるので注意してください。
ATMでのキャッシング
ルーマニアではATMが広く設置されており、クレジットカードを使った現地通貨の引き出し(キャッシング)が可能です。以下の国際ブランドに対応しているATMが多いです。
・Visa
・MasterCard
ただし、キャッシングには発行元のカード会社の手数料がかかることが多いため、事前に利用条件を確認しておきましょう。
暗証番号の必要性
多くの店舗やATMでは、カード決済時に暗証番号(PINコード)が必要になります。カードを持参する際には、暗証番号を忘れずに確認してください。
非接触決済(コンタクトレス支払い)
ルーマニアでは非接触型決済(タッチ決済)が急速に普及しています。「Visa PayWave」や「MasterCard Contactless」対応のクレジットカードを持っている場合、一定額(通常100~200レイ以下)の支払いでは暗証番号なしで簡単に決済できます。
旅行者におすすめのクレジットカード利用法
・主要都市ではカード利用を優先
都市部ではクレジットカードでの支払いが便利かつ安全です。現金を持ち歩く量を減らせるため、特に高額な支払いにはカードを使うと良いでしょう。
・地方や緊急時のために現金を準備
地方都市や現金対応のみの店舗での支払いに備え、小額の現地通貨を持参しましょう。空港や都市部での両替やATM利用がおすすめです。
・カードの利用通知設定を有効化
不正利用を防ぐため、カード利用時にスマートフォンで通知を受け取れるよう設定しておくと安心です。
・手数料や為替レートを確認
クレジットカード会社によっては、海外利用時の手数料が発生する場合があります。また、支払い時に「現地通貨(レイ)」と「自国通貨」の選択肢が提示された場合は、現地通貨を選ぶ方が為替手数料が安く済む場合が多いです。