ブルガリアで使用されている通貨は ブルガリア・レフ(Bulgarian Lev, BGN) です。
レフはブルガリア国内でのみ使用可能で、ユーロとは異なる独自の通貨システムを採用しています。ただし、1ユーロは約1.96レフに固定されており、ブルガリア・レフはユーロにペッグされています(固定相場制)。
ブルガリア・レフの基本情報
ブルガリアで使用されているレフの基本情報について、以下の内容を紹介します。
コイン(硬貨)
ブルガリア・レフの硬貨には、以下の6種類が流通しています。
1ストティンキ=0.01レフ
1ストティンキ/ 2ストティンキ / 5ストティンキ / 10ストティンキ / 20ストティンキ / 50ストティンキ / 1レフ / 2レフ
硬貨にはブルガリアの文化や歴史的モチーフがデザインされています。旅行中に硬貨のデザインを楽しむのも一興です。
紙幣
ブルガリア・レフの紙幣には、以下の6種類があります:
・2レフ / 5レフ / 10レフ / 20レフ / 50レフ / 100レフ
紙幣には、ブルガリアの著名な歴史人物や建築物、文化的シンボルが描かれており、ブルガリアの歴史と文化を感じられるデザインが特徴です。
ブルガリアでのレフの取り扱い
・現金での支払い
ブルガリアでは現金での支払いが一般的で、特に地方や小規模な店舗では現金しか使えない場合があります。そのため、少額の現金を持っておくことをおすすめします。
・クレジットカードの利用
都市部や観光地、チェーン店、ホテルでは、クレジットカードやデビットカードが広く使えます。ただし、小さな商店や市場では現金のみ対応している場合があるため、カード決済と現金を使い分ける準備が必要です。
・両替とATMの利用
ブルガリア国内の両替所や銀行、ATMで現地通貨を入手できます。ATMを利用する場合、手数料や為替レートを事前に確認しておくと安心です。また、空港や観光地の両替所は手数料が高い場合があるため、利用する際は注意してください。
ブルガリア旅行の際の両替のポイント
ブルガリア旅行を計画する際、日本円からブルガリア・レフ(BGN)への両替をどのタイミングでするかは重要なポイントです。
旅行中に現地通貨が必要になる場面は少なくありませんが、近年ではクレジットカードやデビットカードの普及により、現金を持ち歩く必要性は以前より減少しています。
それでも、緊急時や小規模店舗での支払いのために少額の現金を準備しておくと安心です。以下では、ブルガリアでの外貨両替や支払いに関する実用的な情報を詳しくご紹介します。
事前に両替するべきか、現地で両替するべきか?
ブルガリア・レフという通貨を聞いたことがあるという方も少ないかもしれませんが、事前に両替するべきか現地で両替するべきかについてご紹介いたします。
出発前の日本での両替
日本でブルガリア・レフに両替する場合は、手数料やレートがやや高めになる傾向があります。また、ブルガリア・レフを取り扱っている銀行や両替所は少なく、事前に調査が必要です。そのため、大金を事前に両替するのではなく、最低限の金額だけを両替しておくことをおすすめします。空港での両替は便利ですが、一般的に為替レートが不利なので、避けた方が無難です。
現地での両替
ブルガリアに到着後、市内中心部の両替所で両替をする方が、空港やホテルよりも良いレートで両替できる傾向があります。ただし、観光地の両替所の中には手数料が隠されている場合もあるため、両替前に必ずレートと手数料を確認してください。
ブルガリアでの外貨両替と支払いのコツ
日本円をブルガリアの現地で直接両替するのは難しい場合があります。ブルガリアの多くの両替所では、主要な外貨(ユーロ、米ドル、ポンドなど)は取り扱っていますが、日本円は対応していないケースが少なくありません。そのため、事前に日本でユーロを準備しておくことをおすすめします。
日本での両替方法
以下の方法で事前にユーロを準備することが可能です。
・外貨両替専門店を利用
主要都市の外貨両替専門店でブルガリア・レフを取り扱っている場合があります。ただし、店舗によっては事前に予約が必要な場合もあるため、事前確認を忘れずに。
・銀行での両替
一部の大手銀行ではブルガリア・レフを取り扱っていることがあります。ただし、為替レートがやや高めで、取り寄せに数日かかることがあるため、余裕を持った準備が必要です。
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現地ATMの活用
ブルガリアではATMが広く普及しており、主要都市や観光地では簡単に見つけられます。ATMを利用してクレジットカードやデビットカードで現地通貨を引き出す方法は便利で、比較的良いレートで現地通貨を得られることが多いです。
・ATM利用時の注意点
DCC決済(Dynamic Currency Conversion)を避ける
引き出し時に「自国通貨建て(JPY)」か「現地通貨建て(BGN)」を選択するよう求められる場合があります。現地通貨(BGN)を選択することで、不必要な手数料を避けられます。
手数料の確認
現地ATMでは引き出し手数料がかかる場合があります。カード発行元の手数料とATM側の手数料を事前に確認しておきましょう。
ブルガリア旅行の際のクレジットカード事情
ブルガリアでは、都市部や観光地を中心にクレジットカードが広く利用可能です。
ただし、場所によっては現金のみが使えるケースもあるため、現地でのクレジットカード利用に関する情報を事前に確認しておくと安心です。
クレジットカード利用の一般的な状況
ブルガリアでの利用状況をご紹介いたします。
利用可能な場所
・都市部や観光地
ソフィアやプロヴディフ、ヴァルナといった主要都市では、レストラン、カフェ、大型ショッピングモール、ホテル、観光地でクレジットカードが一般的に使えます。
・公共交通機関
一部の都市では、公共交通機関のチケット購入にもカードが利用できる場合があります。
・地方や小規模施設
地方の小さな商店、レストラン、屋台、伝統市場などでは現金のみの取り扱いが多い傾向にあります。このため、少額の現金も持ち歩くのが良いでしょう。
対応しているカードブランド
ブルガリアでは以下の主要カードブランドが利用可能です:
・Visa
・Mastercard
・American Express(都市部の高級ホテルや一部店舗で利用可能)
JCBは対応店舗が少ないため、予備のカードとしてVisaまたはMastercardを準備するのがベストです。
クレジットカードを使う際のポイント
・DCC(Dynamic Currency Conversion)に注意
支払い時に「日本円で決済するか、ブルガリア・レフで決済するか」と選択を求められる場合があります。
- ブルガリア・レフでの決済を選択する方が、通常は為替レートが良いためお得です。
・手数料に注意
- 一部の店舗やATMではクレジットカードの利用に手数料が加算される場合があります。事前にカード会社の規定を確認しましょう。
・PINコードの準備
ヨーロッパでは、サインではなくPINコード(暗証番号)を求められる場合があります。日本のカードを利用する際もPINコードを事前に確認しておきましょう。
クレジットカードの利点
・為替レートが良い
カード決済は現金両替よりも一般的にレートが有利です。
・現金の持ち歩きが減る
高額の現金を持ち歩かずに済むため、安全性が向上します。
注意点と対策
・現金の併用
地方や現金のみ対応の施設に備えて、少額のブルガリア・レフを持参しましょう。
・カードの紛失・盗難対策
カード利用時には常に手元で確認し、控えを保持してください。複数枚のカードを持ち、予備を別の場所に保管すると安心です。
・海外旅行用のカード選び
– 為替手数料が低いカードを選ぶ。
– 海外旅行保険が付帯しているカードを利用する。