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2024.12.12

マルタ旅行の前に知っておきたい、気候・都市・治安・通信などの情報を徹底解説!

マルタは地中海の中心に位置する美しい島国で、イタリアのシチリア島から南へ約80km、北アフリカからも近く、ヨーロッパとアフリカの文化が交差する特別な場所です。

マルタの最大の魅力は、その豊かな歴史と透明度の高い青い海です。古代から現在に至るまで、多くの文明が栄えたマルタには、世界遺産にも登録されている要塞都市ヴァレッタや、神秘的な青の洞窟(ブルー・グロット)、絶景を望む美しいビーチなど、見どころがたくさんあります。歴史好きから自然愛好家、リゾートでリラックスしたい方まで、幅広い楽しみ方ができることがマルタ旅行の大きな魅力です。

マルタは典型的な地中海性気候で、1年を通じて比較的温暖で日差しが強いのが特徴ですが、季節は春夏秋冬に分ける事が出来ます。
マルタ旅行の際には季節や治安などの情報をしっかりとチェックして準備を進めて行きましょう。

今回はそんなマルタ旅行の基本情報をご紹介いたします。

 

マルタ旅行の気候と服装・ベストシーズン

マルタは典型的な地中海性気候が特徴で、四季折々に異なる魅力を持つ旅行先です。1年を通じて比較的温暖で日差しが強いため、どの季節でも旅行を楽しめますが、春と秋が特に快適で人気の高いシーズンです。以下では、季節ごとの気候、服装のポイント、そしておすすめのアクティビティをご紹介します。

 

春のマルタ(3月〜5月)

春は冬の寒さが和らぎ、気温が穏やかに上昇する心地よい季節です。3月はまだ肌寒さが残ることもありますが、4月以降は平均気温が20~25℃ほどとなり、過ごしやすい日が続きます。さらに、晴天の日が多く、日中の散策にぴったりのシーズンです。

 

服装|春のマルタ

春は薄手のシャツやカーディガンを基本にし、朝晩の冷え込みに備えて軽めのジャケットやパーカーがあると便利です。特に3月は寒暖差があるため、重ね着で温度調整をしやすいスタイルがおすすめです。足元は歩きやすいスニーカーやフラットシューズを選び、観光や散策にも快適に対応できる装いが良いでしょう。
   

・春のアクティビティー
春は、マルタの豊かな自然や遺跡巡りに最適な時期です。澄んだ空気の中で海辺の散歩や、世界遺産に登録されている「ハル・サフリエニの地下神殿」などの歴史的なスポットを訪れるのも良いでしょう。また、マルタではイースターの祝祭が大々的に行われ、この時期には伝統的な宗教行事やイベントが開催されるため、地元の文化に触れる機会としても貴重です。

   

夏のマルタ(6月〜8月)

夏はマルタで最も暑い季節で、最高気温が30℃を超える日が多くなります。とはいえ、地中海の乾燥した気候のおかげで湿度が低く、蒸し暑さが抑えられるため、比較的過ごしやすく感じられます。晴れ渡った空と長い日照時間により、夏らしいアクティビティが存分に楽しめるシーズンです。

 

服装|夏のマルタ

日中は軽装で、Tシャツやショートパンツ、ワンピースなどを身に着けると快適です。日差しが強いので、帽子やサングラス、日焼け止めは必需品です。また、ビーチに行く場合やプールで泳ぐ予定がある場合は、水着やビーチサンダルも忘れずに持参しましょう。夜間は気温が下がることも少ないため、軽装のままで大丈夫です。
   

・夏のアクティビティー
夏は海でのアクティビティが特に楽しい時期です。マルタの美しいビーチでのんびりと過ごしたり、シュノーケリングやダイビングに挑戦したりするのもおすすめです。青の洞窟やゴゾ島など、海を巡るボートツアーも人気で、自然の絶景を楽しむことができます。夜はビーチサイドでのサマーフェスティバルや野外コンサートも多く開催され、夏らしいエネルギッシュな雰囲気が味わえます。。

   

秋のマルタ(9月〜11月)

秋は夏の暑さが和らぎ、観光がしやすくなる時期です。9月はまだ暑さが残っていますが、10月以降は気温が20℃前後に落ち着き、穏やかで快適な気候となります。観光客の数も少なくなるため、ゆっくりと観光地を巡ることができるシーズンです。

 

服装|秋のマルタ

秋は軽装でも大丈夫ですが、10月中旬からはセーターやカーディガンを一枚羽織るとちょうど良いでしょう。特に夕方以降は涼しく感じることが多いため、ジャケットを持っておくと安心です。足元は観光に適した歩きやすいシューズを選び、どのような場所でも快適に歩けるようにしましょう。
   

・秋のアクティビティー
秋は観光名所が比較的空いており、落ち着いた雰囲気で観光を楽しむことができます。ワインフェスティバルや地元の食文化イベントも多く開催されるため、マルタのグルメや文化を堪能するには絶好の季節です。また、気候が穏やかでアウトドアにも最適なため、ゴゾ島やコミノ島への日帰り旅行も人気です。

   

冬のマルタ(12月〜2月)

マルタの冬は寒さが厳しくなく、日中の平均気温が10〜15℃前後と過ごしやすいのが特徴です。降雨量がやや増え、風が強い日もありますが、氷点下まで下がることはほとんどありません。観光客も少ないため、静かに観光地を巡りたい方にはおすすめのシーズンです。

 

服装|冬のマルタ

冬は軽めのコートやウィンドブレーカーを用意しましょう。また、寒さが気になる場合は、マフラーや手袋もあると便利です。足元が冷えやすいので、暖かい靴下やスニーカーを選ぶと快適に過ごせます。雨の日もあるため、防水性のあるアイテムも持っておくと安心です。
   

・冬のアクティビティー
冬は観光客が少なく、主要な観光地をゆったりと巡ることができます。マルタ島の歴史的な旧市街や、古代遺跡を巡る旅もおすすめです。また、クリスマスシーズンには、街中が華やかにライトアップされるため、冬らしいロマンチックな雰囲気を味わえます。暖かい室内でマルタの伝統的な料理を楽しむのも、この季節ならではの楽しみです。

   

マルタ旅行のベストシーズン

総合的に見ると、マルタ旅行のベストシーズンは春(3月〜5月)と秋(9月〜11月)です。この時期は気候が安定しており、観光客も夏より少ないため、のんびりと観光地を楽しむことができます。海でのアクティビティを重視するなら夏も魅力的ですが、日差し対策や熱中症対策を万全にすることが重要です。

四季それぞれに特色があるため、自分の旅の目的に合わせて最適な時期を選び、マルタ旅行を思う存分楽しみましょう。

マルタ旅行で人気の都市をご紹介!

マルタは島ですが、その中に魅力的な都市や街がいくつかありますので、代表的な都市をご紹介いたします。

1. バレッタ (Valletta)

バレッタはマルタの首都で、ユネスコ世界遺産にも登録されている歴史的な都市です。16世紀に聖ヨハネ騎士団によって築かれたこの街には、バロック様式の建物が並び、美しい建築物が点在しています。マルタで最も有名な観光名所のひとつ、聖ヨハネ大聖堂もここにあります。

館内にはカラヴァッジョの名画が展示されており、見逃せないスポットです。また、バレッタにはアッパー・バラッカ・ガーデンズという庭園があり、ここから望むグランド・ハーバーの景色も絶景です。

聖ヨハネ大聖堂 (St. John’s Co-Cathedral)
バレッタを代表する観光名所で、16世紀に建てられたバロック様式の大聖堂です。内部にはカラヴァッジョの絵画「洗礼者ヨハネの斬首」が展示されており、荘厳な装飾が訪れる人を圧倒します。

アッパー・バラッカ・ガーデンズ (Upper Barrakka Gardens)
バレッタの丘の上にある庭園で、グランド・ハーバーを一望できる絶景スポットです。ここから眺める夕日や、大砲のセレモニー(毎日正午)が見どころです。

 

2. スリーマ (Sliema)

スリーマは、ショッピングやレストラン、ビーチが揃うマルタで最もモダンな都市です。海岸沿いには遊歩道が続き、リゾート感あふれる雰囲気が特徴です。多くのレストランやカフェが立ち並び、夜はバーやクラブもにぎわいます。また、スリーマからはバレッタ行きのフェリーも運航されているので、アクセスが便利です。さらに、スリーマには多くの高級ホテルやリゾートもあるため、リラックスした滞在を楽しめます。

ティニーズ・ポイント (Tigne Point)
スリーマのショッピングエリアで、さまざまなブランドショップが並んでいます。美しい海沿いに位置しており、バレッタの景色を楽しみながら買い物や食事ができます。

スリーマ・ウォーターフロント (Sliema Waterfront)
散策にぴったりの遊歩道で、レストランやカフェが並び、地元の人や観光客でにぎわいます。ここから見えるバレッタの夜景も魅力のひとつです。

 

3. セント・ジュリアンズ (St. Julian’s)

セント・ジュリアンズは、マルタ随一のナイトライフスポットとして知られる都市で、多くのクラブやバーが集まる「パーチャビル地区」が有名です。また、カジノや高級レストランも多く、夜を楽しむには最適な場所です。とはいえ、昼間はビーチでのんびり過ごすこともでき、人気のスピノラ湾周辺には多くのシーフードレストランが並んでいます。

スピノラ湾 (Spinola Bay)
カラフルな漁船が浮かぶ美しい湾で、カフェやレストランが並び、ロマンチックな雰囲気が楽しめます。特に夜のライトアップされた風景は見ごたえがあります。

パーチャビル地区 (Paceville)
セント・ジュリアンズのナイトライフの中心で、バーやクラブが集まるエリアです。若者や旅行者に人気で、夜遅くまで活気が溢れています。

 

4. ラバト (Rabat)

ラバトは、マルタで最も古い都市のひとつであり、歴史と文化を感じることができる街です。ここには、聖パウロの洞窟やカタコンベなどがあり、宗教的にも歴史的にも重要なスポットとして知られています。また、ラバトには伝統的な家並みが続き、ゆったりとした雰囲気の中で地元の暮らしを垣間見ることができます。ラバトからはすぐ近くにある中世都市イムディーナへもアクセスが可能です。

聖パウロの地下墓地 (St. Paul’s Catacombs)
2世紀から4世紀にかけて造られた地下墓地で、キリスト教の初期の歴史が感じられます。迷路のような通路と広がる墓が特徴です。

聖パウロの洞窟 (St. Paul’s Grotto)
キリスト教の使徒・聖パウロがマルタに滞在したと伝えられる洞窟で、マルタのキリスト教の歴史に触れられる神聖な場所です。

 

5. イムディーナ (Mdina)

イムディーナは「静寂の都市」とも呼ばれるマルタの古都で、石畳の小道や城壁に囲まれた雰囲気が特徴です。この都市はかつてマルタの首都であり、現存する城壁や要塞などは中世の面影を色濃く残しています。イムディーナのランドマークであるイムディーナ大聖堂は見逃せないスポットで、ここからの景色も素晴らしいです。また、イムディーナは静かで落ち着いた雰囲気があり、散策にはもってこいの場所です。

イムディーナ大聖堂 (Mdina Cathedral)
中世の美しい建物に囲まれたイムディーナのシンボルで、17世紀に再建されたカトリックの大聖堂です。内部はバロック様式の華麗な装飾が施されています。

イムディーナの城壁 (Mdina City Walls)
古代からの城壁が残るエリアで、城壁の上からマルタの風景を一望できます。イムディーナの歴史を感じながら、町全体を見渡せる散策が楽しめます。

 

    

マルタは地中海に浮かぶ小さな島国ですが、そのサイズに反して驚くほど多くの魅力が詰まっています。歴史的な建造物が立ち並ぶ首都バレッタや、古代の遺跡が残るイムディーナなど、訪れるたびに新しい発見があるのが特徴です。マルタはヨーロッパと北アフリカの影響を受けた独自の文化を持ち、伝統的な祭りや料理など、他では味わえない体験ができるのも大きな魅力です。また、透き通るような青い海が美しいビーチも多く、リゾート地としても人気があります。どこを訪れても、広がる美しい景色や親しみやすい雰囲気が旅行者を温かく迎えてくれる、まさに宝石のような島です。

マルタの治安と観光客が気を付けるポイントは?

マルタはヨーロッパの中でも治安が良いことで知られており、観光客にとっても比較的安心して訪れることができる場所です。
しかし、訪問時に注意しておくべきポイントもあります。
 

治安について

マルタでは、暴力犯罪は非常に少なく、住民もフレンドリーで親切なため、全体的に安心して観光を楽しめます。観光地では警察の巡回もあり、治安維持に努めています。また、観光客が集まる場所でも安心して過ごせる環境が整っています。
 

観光客が気を付けるポイント

・スリ・置き引きに注意
バレッタやスリーマ、セント・ジュリアンズなどの人気観光地では、観光客を狙ったスリや置き引きの被害がまれに発生します。特に混雑するバスやフェリーの中、市場などではバッグをしっかり持ち、貴重品は目の届く場所に保管しましょう。

・夜間の注意
夜間の治安は比較的良好ですが、ナイトクラブが多く立ち並ぶセント・ジュリアンズ周辺などでは酔客が増えるため、トラブルに巻き込まれないように注意が必要です。夜遅く一人で出歩くことは控え、必要な場合はタクシーなどの安全な移動手段を利用するのが良いでしょう。

・海辺での注意事項
マルタの海は美しいものの、岩場が多く足元が不安定な場所もあります。ビーチサンダルなど滑りにくい履物を着用し、波が高い日は海に近づかないようにしましょう。また、公式のライフガードが常駐していないビーチもあるため、安全な場所での海水浴を心がけてください。

・日焼け対策
マルタは年間を通じて日差しが強いので、夏場は特に注意が必要です。観光中も日焼け止めや帽子、サングラスを準備して紫外線対策を徹底しましょう。

・交通ルールの確認
マルタの交通は左側通行で、日本と同じですが、道路が狭く、曲がりくねっているため、車の運転には慣れが必要です。また、レンタカーでの移動時は、交通ルールを事前に確認して安全運転を心がけることが重要です。

    

マルタはヨーロッパの中でも治安の良い国ですので、これらのポイントを押さえ、安全に気を配りつつ、マルタの豊かな文化や美しい自然を思う存分楽しんでください。自ら危険な場所に行かない限りそこまで危ない目に遭うという事は無いでしょう。

 

マルタの街中のフリーWiFiについてご紹介!

マルタでは、観光客や地元の人々が便利にインターネットを利用できるよう、いくつかの場所でフリーWiFiが提供されています。以下に、マルタの街中でのフリーWiFiの情報を詳しく説明します。
 

1. 公共の場所でのフリーWiFi

バレッタ: マルタの首都バレッタでは、主要な広場や観光名所周辺でフリーWiFiが利用できます。特に、Republic StreetやSt. George’s Squareではアクセスが可能です。観光中に地図や情報を確認するのに便利です。

スリーマとセント・ジュリアンズ: スリーマのプロムナードやセント・ジュリアンズのバルコニーエリアでも、公共のWiFiが提供されています。カフェやレストランで食事をしながらインターネットにアクセスすることもできます。

空港: マルタ国際空港でもフリーWiFiが提供されています。到着時や出発前にインターネットに接続して、必要な情報をチェックできます。
 

2. カフェやレストランでのWiFi

多くのカフェやレストランでは、顧客に対してフリーWiFiを提供しています。スターバックスやコーヒーショップ、地元のレストランでは、購入した商品を受け取るとWiFiパスワードが教えてもらえることが一般的です。これらの場所では、リラックスしながらインターネットを利用することができます。
 

3. 注意点

フリーWiFiは公共のネットワークであるため、セキュリティが十分でない場合があります。機密情報や個人情報の入力は避け、VPNを利用することをおすすめします。また、長時間の接続や大容量のデータ通信を行うと、接続が制限されることもあるため注意が必要です。

    

マルタでは、観光地や公共の場所、カフェやレストランでフリーWiFiが利用できるため、インターネット環境は比較的整っています。旅行中の地図検索やSNSの利用などに便利ですが、安全に配慮して利用することが重要です。快適にインターネットを楽しむためにはSIMカードやeSIMの準備をするのがオススメです。