ガーナはあまり日本人の旅行先としてはなじみがない国かもしれませんが、ガーナと聞いてまず多くの人が思い浮かべるのは、カカオの生産地としての側面です。世界中で愛されるチョコレートの原料となるカカオの名産国として知られており、特にガーナ産のカカオはその品質の高さで有名です。
しかし、ガーナにはチョコレート以外にも魅力的な特徴がたくさんあり、日本との接点もあるのをご存じでしょうか。
実はガーナは野口英世が黄熱病の研究を行った国でもあります。彼の功績を称えて、首都アクラには「野口英世記念館」が設立されており、彼の業績を学ぶことができる貴重な場所です。記念館では、彼の生涯や研究の成果についての展示があり、訪れる人々にとって興味深い体験となります。
西アフリカの魅力的な国ガーナ
ガーナは西アフリカに位置しており、かつてオランダやイギリスの植民地としての歴史があります。奴隷貿易の中心地であったこの国の歴史は、現在でも奴隷積出港の跡が各地に残っていることから感じられます。これらの場所は、国連の世界遺産にも登録されており、訪れる人々はその歴史的背景や文化の深さを理解することができます。
さらに、ガーナの市場は非常にエネルギッシュで、多くの観光客にとって必見のスポットです。地元の人々が集まる市場では、新鮮な果物や野菜、手工芸品、伝統的な衣装などが豊富に取り揃えられています。色とりどりの商品が並ぶ中で、地元の人々との交流を楽しむことができ、ガーナの文化や日常生活に触れる貴重な機会となるでしょう。
☑ アフリカに行くなら行きたい国!
日本からガーナへの行き方
日本からガーナへのアクセスは、一般的に以下のようなルートになります。
経由便のフライトを利用する
・出発地
日本の主要都市(東京、大阪など)から出発します。
・経由地
日本からガーナの首都アクラへの直行便はないため、通常は経由地を通ることになります。
一般的な経由地としては、アフリカやヨーロッパの主要都市(ロンドン、パリ、アムステルダム、イスタンブールなど)があります。
・航空会社
大手航空会社(例えば、KLM、エールフランス、トルコ航空など)を利用することが一般的です。
これらの航空会社は、日本とガーナを結ぶフライトを提供しています。
移動手段
経由便でガーナのアクラのカンポ国際空港(Kotoka International Airport)に到着した後は、空港から市内への移動が必要です。
空港からはタクシーやシャトルバスを利用できます。
ビザ取得
日本国籍の方がガーナを訪れる際は、事前にビザを取得する必要があります。
ガーナ大使館または領事館で申請手続きを行いましょう。必要な書類や手続きについては、事前に確認しておくことが重要です。
予防接種
ガーナ入国に際して、イエローカードと呼ばれる黄熱病の予防接種証明書の提示が求められます。
渡航前に必要な予防接種を受けておくことをお勧めします。
その他の注意点
フライトは直行便がないため、乗り継ぎの時間に注意が必要です。また、予約の際はフライトの変更やキャンセルポリシーも確認しておきましょう。
☑ 経由地も含めた周遊旅行がおすすめ!
ガーナ旅行で押さえておきたい2つの都市をご紹介!
ガーナには、歴史、自然、文化に触れられる観光スポットが多くあります。以下に、ガーナ観光で押さえておきたい主要な観光スポットを紹介します。
1. 首都アクラ(Accra)
ガーナの首都アクラは、歴史と現代が融合した活気ある都市です。
「独立広場(Independence Square)」や「クワメ・エンクルマ記念公園(Kwame Nkrumah Memorial Park)」など、ガーナの独立に関する歴史的な名所が点在しています。また、アクラのマーケットも賑やかで、地元の人々とのふれあいやガーナの文化を感じることができます。
≫ 独立広場(Independence Square)
≫ クワメ・エンクルマ記念公園(Kwame Nkrumah Memorial Park)
野口英世記念館(Noguchi Memorial Institute for Medical Research)
首都アクラには、黄熱病の研究で名高い野口英世を記念した施設があります。
彼の業績を讃え、彼のガーナでの活動について学べる貴重なスポットです。
2. ケープコースト(Cape Coast)
ガーナ南部に位置するケープコーストは、歴史的に重要な都市であり、アフリカ西海岸沿いに広がる美しい海辺の町です。
かつては奴隷貿易の中心地として、ヨーロッパの植民地支配の影響を強く受けた場所でもあります。町には、世界遺産に登録されているケープコースト城があり、かつて奴隷が集められ、海外に輸送された歴史的な場所として知られています。
観光客はガイドツアーを通じて、この過酷な歴史を学ぶことができます。また、ケープコーストは美しいビーチと地元の文化が融合し、歴史だけでなく自然や伝統も楽しめる魅力的な観光地です。
ケープコースト城(Cape Coast Castle)
ガーナ南部に位置するケープコーストにあるこの城は、奴隷貿易の拠点として知られています。ユネスコの世界遺産にも登録されており、ガーナの歴史に深く関わる場所です。内部のガイドツアーで、奴隷たちが通った「ドア・オブ・ノーリターン(帰らざる扉)」などを見学できます。
エルミナ城(Elmina Castle)
ケープコースト近郊にあるもう一つの世界遺産で、アフリカ最古の欧州建築物の一つです。こちらも奴隷貿易に関連する場所で、歴史的な重要性を持っています。美しい海岸沿いに位置し、歴史を感じさせるスポットです。
上記以外にもいろいろな観光スポットや都市があるので、ガーナを満喫したい場合には他の都市もチェックしてみてください。
ガーナは歴史的な遺産と豊かな自然に溢れた魅力的な国です。
観光スポットを巡ることで、奴隷貿易や独立運動に触れ、ガーナの歴史と文化を深く理解することができます。
ガーナの料理ってどうなの?
ガーナ料理は、西アフリカの豊かな食文化を反映した、スパイスや新鮮な食材をたっぷり使った風味豊かな料理が特徴です。
主食には、キャッサバやヤムイモ、トウモロコシなどの根菜類がよく使われ、シチューやスープ、グリルされた肉や魚が多くの料理に登場します。ピリッとした辛さや風味豊かなソースがアクセントになり、食欲をそそります。
ガーナに行ったら食べたいガーナ料理3選!
いろいろなガーナ料理がありますが、特におすすめの料理を3つご紹介いたします。
グラウンドナッツスープ (Groundnut Soup)
グラウンドナッツスープは、ピーナッツをベースにしたスープで、ガーナの家庭料理として親しまれています。ローストしたピーナッツをペースト状にし、トマト、玉ねぎ、唐辛子、スパイスなどを加えて煮込むことで、濃厚でクリーミーなスープが出来上がります。
鶏肉や魚、ヤムイモやフフなどの主食と一緒に食べることが多いです。ピーナッツの甘みとスパイスの辛みが絶妙にマッチした一品です。
ジョロフライス (Jollof Rice)
ジョロフライスは西アフリカ全体で人気のある米料理ですが、ガーナ風ジョロフライスは特に有名です。トマトベースのソースで炊き込んだご飯で、トマト、玉ねぎ、唐辛子、ニンニク、そしてスパイスがたっぷり入っています。
チキンやビーフ、魚などを添えて食べることが一般的で、パーティーやお祝い事の食卓には欠かせない料理です。ガーナ版のジョロフライスは、濃いトマトの風味としっかりとしたスパイスが特徴です。
ケンキー・アンド・フィッシュ (Kenkey and Fish)
ケンキーは発酵させたトウモロコシ粉を蒸して作るもちもちの生地で、バンクーに似ていますが、ケンキーはさらに発酵が進んだ独特の酸味があります。
ケンキーはバナナの葉で包まれた状態で蒸され、通常はグリルした魚やピリ辛のペッパーソースと一緒に食べます。ガーナの沿岸部で特に人気が高く、シンプルながらも満足感のある一皿です。