ホンジュラスという国の名前を聞いたことがあるという方は少ないかもしれません。また、ホンジュラスといえば「治安が悪い国」というイメージを持っている方も多いでしょう。しかし、ホンジュラスを実際に旅してみるとその印象を超えて、多くの自然の美しさや歴史、文化を誇る国でもあります。
中米の心臓部に位置するホンジュラスは、カリブ海に面した美しいビーチリゾートや、熱帯雨林に囲まれた考古学的遺跡が点在しており、特にマヤ文明の遺跡である「コパン遺跡」は世界的に有名です。このユネスコ世界遺産には、彫刻や階段、神殿などが保存されており、古代マヤ文化を感じることができる場所です。
また、カリブ海に面したロアタン島は、世界的に有名なダイビングスポットとして知られており、透明度の高い海でサンゴ礁や多彩な海洋生物を楽しむことができます。大自然の中でトレッキングやバードウォッチングを楽しむエコツーリズムも、ホンジュラスの隠れた魅力の一つです。
もちろん、安全には十分に気をつける必要がありますが、適切な対策を講じれば、ホンジュラスは豊かな歴史と自然を楽しむことができる旅先としておすすめです。観光産業も少しずつ発展しており、異国情緒あふれるホンジュラスの本当の魅力を知ることができるでしょう。
ただ、冒頭でもご紹介した通り、ホンジュラスの治安の悪いという情報で敬遠されがちなのも事実です。
そこで今回はホンジュラスの治安情報を含む旅行に役立つ情報をご紹介いたします。
ホンジュラス旅行を検討している人は是非チェックしてみてください。
ホンジュラスの治安って実際にどうなの?
ホンジュラスの治安は、残念ながら中米でも特に治安の悪い国として知られています。
特に一部の都市や地域では、ギャングによる活動が深刻で、暴力犯罪に巻き込まれる可能性があります。
そのため旅行者は特定のエリアへ行くのは避けるように注意が必要です。ただし、すべての場所が危険というわけではなく、安全に観光できるエリアも存在しますので、ホンジュラス旅行の前にはホンジュラスの治安に関する情報と注意すべき地域を確認しておきましょう。
ホンジュラスの危険な地域
では早速ホンジュラスの危険な地域をご紹介いたします。
テグシガルパ市(Tegucigalpa)(首都)
テグシガルパ市(Tegucigalpa)はホンジュラスの首都です。いきなり首都が危険という情報ですが、テグシガルパ市であればギャング活動や犯罪が多発している地域の一つです。
特に市内の貧困地域やスラムは危険で、銃撃や強盗事件が起きることがあります。
昼まであっても観光客の多い特定のエリア(中心部以外)への訪問を避け、夜間の外出は避けてください。
サン・ペドロ・スーラ市(San Pedro Sula)
サン・ペドロ・スーラはかなり昔から世界で最も暴力的な都市の一つとされてきた場所で、特に「チャメレコン地区」が危険でギャングの抗争や麻薬取引、強盗が日常的に発生しており、特に危険とされています。
昼でも夜でも関係なく危険なので、旅行者はこの都市をできる限り避けて行かない事をおすすめします。
ラ・セイバ(La Ceiba)
ラ・セイバはホンジュラスのカリブ海に面する都市ですが、2024年時点で治安は悪化傾向にあり強盗や誘拐のリスクがあると報告されています。
昼間は街でブラブラしている人やもいますが、特に夜間は危険が増すため、ラ・セイバに行く場合には夜間の外出は控える方が良いでしょう。
また、ラ・セイバにはビーチは無いのでリゾートを求めるのであれば、ロアタン島などの他のリゾート地を選ぶのがオススメです。
ホンジュラスの比較的安全な地域
では次にホンジュラス旅行に行く際にオススメの比較的安全な地域をご紹介いたします。
ホンジュラスを安全に旅行するのであればこういった地域をメインに旅行するのが良いでしょう。
ロアタン島(Roatán)(バイア諸島)
ロアタン島は、観光客が訪れるダイビングスポットとして人気があり、比較的治安が良好です。
観光業が発達しており、国際的なリゾート地として安全が確保されているエリアで、ビーチでのんびりしたりマリンスポーツを楽しんだりとホンジュラスとは思えないゆったりした時間の流れを楽しめます。
ただし、夜間の外出やスリや軽犯罪にはご注意ください。
コパン遺跡(Copán Ruinas)
ホンジュラスにマヤ文明の遺跡を目的に行くという方も多いと思います。
ホンジュラスにあるマヤ文明の遺跡として有名なコパンは、観光地として安全が確保されているエリアです。観光客向けのサービスが充実しており、遺跡周辺や小さな町は比較的安心して訪れることができます。
ただし、こちらも夜間の外出やスリや軽犯罪にはご注意ください。
治安が悪い国が多いホンジュラスを含む中米・南米を旅行する際には外務省の危険・スポット・広域情報のサイトでホンジュラスの治安状況をまず確認するのがオススメです。また、最近ホンジュラスを旅行した人の情報をSNSやブログでチェックするのもオススメです。
中南米旅行の際にはしっかりと最新情報をチェックしましょう。
≫ ホンジュラス危険・スポット・広域情報(外務省公式WEBサイト)
ホンジュラスの街中のWiFi事情
ホンジュラス旅行でeSIMを使うという選択肢
ホンジュラス旅行の通信手段の確保の方法で人気なのがeSIM(イーシム)です。
eSIMのメリットとしては、色々な会社が提供しているホンジュラス用のeSIMの中から自分の滞在期間や日数に応じて最適なプランを選べるという点です。
日本で事前に購入・準備することが出来るので空港到着後SIMカードが買えないという事もなく、安心してホンジュラスでインターネットを利用できます。eSIM対応スマホを持っていないと使えませんが、持っている方はWiFiのある場所で設定からQRコードを読み込むだけと設定も簡単です。
eSIMは色々な会社が提供しておりますが、別の国からホンジュラスに経由や乗り継ぎで利用する場合には周遊で快適に使えるTRAVeSIM(トラベシム)がオススメです。
以下の記事にてホンジュラス旅行にオススメのeSIMを3種類ご紹介ておりますのでチェックしてみて下さい。
≫
ホンジュラスの現地でプリペイドSIMカードは買える?
ホンジュラス旅行で現地でSIMカードを購入してインターネットを利用しようと考えている方もいらっしゃると思います。
ホンジュラスの空港などツーリスト向けのプリペイドSIMカードが売られていましたので、営業時間内であれば空港のSIMカードショップでホンジュラスで使うSIMカードを購入するのも選択肢の一つです。
街中の携帯キャリアのショップでも購入できるとの事ですので、昼間に安全なエリアの携帯キャリアショップに行ってSIMカードを調達するという方法も良いでしょう。店頭では英語で対応してくれます。
現地でSIMカードを利用する場合には「SIMフリー」タイプのスマホを利用する必要があるので、事前に自分のスマホがSIMフリーかを確認して、Androidスマホを持っている方は自分が購入するキャリアのAPNの設定情報も確認しておくのがオススメです。
使っているスマホがeSIMに対応している場合には、日本で事前に先程ご紹介したeSIMの中から自分に合った商品を探して利用するのも良いでしょう。
各社の海外ローミングはホンジュラスで使える?
日本で契約している通信会社のSIMカードでそのまま使える海外ローミングサービスですが、日本の大手通信キャリアのプランがホンジュラスで使えるのか確認してみました。
Docomo
ドコモの海外ローミングを調べたところ、ホンジュラスでは「世界そのままギガ」と「世界ギガし放題」の2つのパッケージを利用することができるようですので、自分の使い方に合わせて海外ローミングぱっけじを利用することが出来ます。
Softbank
次にソフトバンクの海外ローミングもホンジュラスで利用可能で、「海外あんしん定額(L)」と「海外ダブル定額」の3つのパッケージが利用可能でした。加入プランによって利用可能なパッケージが違うようなのでしっかりとチェックしておきましょう。
楽天モバイル
最後に楽天モバイルですが、ホンジュラスでの利用可否を確認したところ、「選択した渡航先では、利用できません。」との事で楽天モバイルユーザーはホンジュラスで海外ローミングを使えないのでご注意ください。
ホンジュラスでの海外ローミングの利用に関してチェックしてみましたが、ドコモ・ソフトバンク・auは利用可能、楽天モバイルだけ利用不可となりました。ホンジュラスで緊急で海外ローミングを使いたい場合大手3社のプランを利用している人は安心です!
ホンジュラス旅行の通信手段しっかりと準備しよう!
ホンジュラスは日本人にはあまり馴染みのない国ですが、ビーチリゾートやマヤの遺跡などの観光スポット人気な国です。
ただ、冒頭でご説明した通り治安が悪い国としても有名なので、スマホは常にインターネットにつながった状態にしておくのが安心です。
今回ご紹介した通り、通信手段はかなりたくさんの選択肢があるので、滞在期間やスマホの使い方などによって自分に合った最適な物を使うと良いでしょう。
ホンジュラスはまだまだ街中のWiFiでのインターネットは快適な状況とは言えないのでSIMカードやeSIM、海外ローミングの中から自分に合った通信手段を事前に準備するのが安心です。
ホンジュラスへの旅行を最大限楽しむために通信のご用意をお忘れなく!