皆さんは今日本で契約しているスマホは「物理SIM」ですか?「eSIM」ですか?
聞かれても実際には自分では分からないという方も多いのではないでしょうか。実際に海外旅行に行く際にeSIMを使っている方は急増しておりますが、それ以外で特にeSIMに変更する必要を感じずに変更していない人がほとんどでしょう。
eSIMは物理的なSIMカードとは異なりスマホ本体に埋め込まれたeSIM機能を利用して通信を利用できるようにするサービスで、普段使っているSIMカードをeSIMにすることにより本体のSIMスロットを空けることが出来ます。
徐々に広がりつつあるeSIMですが、今自分の使っているキャリアはeSIMに切り替えられるのかという事が良く分からないという方も多いと思います。
なので今回は日本の大手キャリア及び大手キャリアが提供するプランでeSIMが利用可能かどうかをご紹介いたします。
これからeSIMを使ってみようかなと考えている方は是非この記事を読んで自分の使っているキャリアがeSIMに対応しているのかチェックしてみて下さい。
そもそもeSIMって何?
自分の使っているキャリアがeSIMに対応しているかどうかの前に、「そもそもeSIMって何?」「eSIMについて知りたい」という方も多いと思いますので、まずはeSIMとは何かについて簡単にご紹介いたします。
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今までの物理SIMカード
そもそもSIMカードには「使っているキャリア」「電話番号」などの情報が書き込まれており、それをスマートフォンに入れる事によって、書き込まれた情報を基に通信サービスを利用できるという仕組みでした。
最近のeSIM
次にeSIMですが、eSIMはスマホにSIMカードを挿して通信を行うのではなく、スマホに内蔵されたチップに「使っているキャリア」「電話番号」などの情報を直接書き込むという仕組みで通信を可能にします。
eSIM機能が搭載されているスマートフォンでしか使えないというのがeSIMの最大のデメリットと言えますが、そこさえクリアしていればかなり便利に使う事が出来ます。
具体的にどういった時に便利なのかご紹介いたします!
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① 複数のSIM情報を1台のスマホに入れておく
例えばiPhoneの場合には最大で8枚のeSIMの情報を保存しておき、設定から使うSIMカードを切り換えるという使い方が可能です。
そこまで多くのeSIMを切り換えて使うという方は多くないと思いますが、会社用と私用のスマホを2台持っている人や、通話専用携帯とスマホの2台持ちをしている人などは1台のスマホに複数のSIMカードを入れておけるのでかなり便利です!
このeSIM機能を活用して通話とデータで契約するプランを変えて通信コストを削減しているという強者もいるようです。
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② 旅行の時にSIMの入れ替え不要
スマートフォンにSIMカードが入っている場合にも、eSIM機能があればそこに追加して利用することが可能です。
特に海外旅行に行く際に国際ローミングやポケットWiFiなどが不要で、普段使っているスマートフォンで海外のプリペイドパッケージを入れて使う事も可能です。
この海外利用がeSIMが最も活躍する場面とされています。
また、海外赴任で中長期滞在する方なども日本の電話番号と海外のSIMカードを1台のスマホに入れて使うといった使い方で活躍しているようです。
大手キャリアはeSIMに対応している?
日本のMNOは「docomo」「softbank」「au」「楽天モバイル」の4社あります。
この4社はeSIMに対応しているのでしょうか?
結論から言うと、上記の大手キャリア4社はeSIMでのSIMカードの契約に対応しています。
eSIMに切り替える事でSIMカードの再発行手数料が必要なくなるのもメリットです、それぞれ物理SIMからeSIMへ切り替える際の手続きを調べてみました。
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docomoで物理SIMからeSIMに切り替える
まずdocomoを利用されている方ですが、物理SIMからeSIMへの変更は可能で、docomo onlineから無料で行えました。
① ドコモオンラインショップのSIMカードページにアクセス
② ドコモeSIMを選択し、「eSIMの発行」を選択する。
③ EIDを入力する。*EIDはスマホの端末情報から確認可能です。
④ メールアドレスを入力して次へ進む
⑤ 注文を確定するを選択
上記の流れてeSIM切換えの申し込みは完了です。
少し難しいのはEIDを調べる事だと思います。eSIM対応スマートフォンには必ずEIDがあるので、切り替えをする前に確認しておきましょう。
面倒だという方は2,200円の手数料がかかりますが、ドコモショップで手続きを行うのが良いでしょう。
softbankで物理SIMからeSIMに切り替える
続いてsoftbankを利用されている方ですが、物理SIMからeSIMへの変更は可能で、ソフトバンクオンラインショップから無料で行えました。
会員用のMy Softbankではないのでご注意ください。
① ソフトバンクオンラインショップにアクセス
② 「購入機種をさがす」を選択し、「SIM 詳しく見る」を選択する。
③「 iPhone、Google Pixel、スマートフォン向けSIMを購入する」を選択する。
④ 「今の電話番号をそのまま利用する」を選択する
⑤ 申し込みに必要な情報を入力していく
⑥ 確認用のメールが届くのでリンクをクリック
上記の流れてeSIM切換えの申し込みは完了、約1時間程度でeSIMへの切換えが完了します。
切換えが完了するとメールで設定用QRコードが届くので、設定用QRコードを設定画面から読み込んで設定を行いましょう。
面倒だという方は3,300円の手数料がかかりますが、ソフトバンクショップで手続きを行うのが良いでしょう。
auで物理SIMからeSIMに切り替える
続いてauを利用されている方ですが、物理SIMからeSIMへの変更は可能で、My auから無料で行えました。
① auの公式サイトからMy auにログインする
② 「SIMカードの再発行」に進む
③「eSIM」で再発行を選択する。
④ 「eSIMプロファイル」をスマホにダウンロードする
上記の流れてeSIM切換えの申し込みは完了します。
面倒だという方は2,200円の手数料がかかりますが、auショップで手続きを行うのが良いでしょう。
楽天モバイルで物理SIMからeSIMに切り替える
続いて楽天モバイルを利用されている方ですが、物理SIMからeSIMへの変更は可能で、楽天モバイルのアプリから無料で行えました。
① アプリ下部の「契約プラン」タブを選択する
② 各種手続き内の「SIM交換」に進む
③「再発行の理由」を選択しSIMタイプは「eSIM」を選択する
④ 1分~5分程度待ち「開通手続きへ進む」を選択する
⑤ 「開通用QRコードを表示」を選択して設定を行う
上記の流れてeSIM切換えの申し込みは完了します。
アプリで簡単にすぐに出来るので楽天モバイルユーザーはアプリからの申請がオススメ!
格安キャリアもほぼeSIM対応!
最近は大手キャリアではなく、格安キャリア(MVNO)のSIMカードを契約している人も多いと思います。
大手キャリアのeSIM対応に伴って、格安キャリアも各社eSIM対応を行っており、IIJmio・mineo・日本通信・NUROモバイルなどの主要なキャリアはすでにeSIMに対応しております。
日本ではSIMカードはeSIMでも契約できるようになってきており、今後eSIM対応スマホの増加に伴い、eSIMでの契約がスタンダードになってくると思います。
まだeSIMを使った事が無い方は、今のうちにeSIMについて理解しておきましょう!