今までのSIMカードと言えば、小さなチップ型のカードをスマホ本体に入れて使うという物でしたが、最近登場して話題になっているのはスマホ本体にSIMの役割を担うチップが内蔵されているeSIMという機能です。
今までの物理SIMの場合には、新しいSIMを入れる際に、店頭に行くか、郵送で受け取るかなどのSIMカードをゲットするのも面倒で、大手キャリアで物理SIMを再発行するためにはおおよそ3,000円程度の再発行手数料がかかります。
それに比べてeSIMはWEBサイトやアプリから手続きができ、受取りもQRコードをデータで受けるとだけとかなり簡単です。
大手キャリアもeSIMでのオンラインからの再発行は手数料無料としている場合がほとんどです。
そんな便利でお得なeSIMですが、デメリットもあるのでしっかり理解しておくことが重要です。
今回はそんなeSIMのデメリットについてご案内いたします。
そもそもeSIMって何?という方はまずは以下の記事を読んでeSIMの基本情報を確認してください。
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eSIM対応機種でしか使えない!
eSIMの最大のデメリットとしては、eSIMに対応しているスマホでしか使えないという点でしょう。
使えるスマホの機種は最新機種ではかなり増えてきていますが、古い機種を使っている場合にはまだeSIM機能が搭載されていないかもしれません。
尚、Appleの販売しているiPhoneの場合には2018年に発売されたiPhoneXR/XS以降全てのiPhoneに搭載されているので、実は知らなかったけど使っているiPhoneがeSIMに対応していたという方も少なくないでしょう。
Androidの場合には、Googleの出しているPixcelシリーズがeSIM搭載スマホとして一番オススメです。
ただ、最近は低価格なAndroidスマホでもeSIMを搭載しているモデルが出てきているので、最近機種変更をしたという方は意外に使っているスマホにeSIM機能が付いているという事もあるかもしれません。
eSIM機能が搭載されているかの確認方法に関しては以下の記事で紹介しておりますので、気になる方はチェックしてください。
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機種変更の時にeSIM再発行が必要
普通にSIMカードの場合には、今まで入っていた物理のSIMカードを古いスマホから取り出して、新しく用意したスマートフォンに入れる事で簡単にSIMカードを移すことが出来ます。
ただ、eSIMの場合には取出すことが出来ないので基本的にはeSIMの再発行の手続きが必要になります。
また、新しく使うスマホがeSIMに対応していない場合には物理SIMで再発行する必要があるので結構面倒です。
eSIMの再発行に関しては、基本的には各社マイページなどでオンライン申込出来るようになっており、再発行手続きから時間がかからずに登録用のQRコードを貰う事が出来るので、方法さえ知っていればかなり簡単に行う事が出来ます。
オンラインで手続きできるので、慣れていれば簡単に出来ますが、あまりそういった作業が得意ではない方にとっては意外にハードルが高いかもしれません。
ただ、今後はeSIMが主流になってくると思いますので、再発行の方法は慣れていた方がいいでしょう。
WiFiなどを使って設定が必要
eSIMは設定時に通信に利用するために必要な「電話番号」「利用キャリア情報」などをスマホに内蔵されているeSIMに書き込む必要があるためインターネット環境が無いと設定を行う事が出来ません。
自宅にWiFiなどの環境が無い場合には、街中のFreeWiFiや友達にテザリングさせてもらったりして設定する必要があります。
最近はインターネット環境を探すのもかなり簡単になったので困るという事はあまりないかもしれませんが、eSIMの設定にはWiFiなどの通信環境が必要という事は覚えておきましょう。
特に海外旅行用のeSIMを利用する際などには、事前に日本を出発する前に自宅や空港のWiFiを使って設定しておくのがオススメ。
海外の空港の無料のWiFiを使う予定が通信環境が悪くて使えなかったりすると、ホテルに移動するまでスマホを利用することが出来ません。
特にeSIMを再発行して再設定する際の通信環境の確保はご注意ください。
使ってみるとかなり簡単!
そもそも契約しているスマホプランをeSIMにしてスマホに設定するメリットとしては、普段使っているSIMカードをeSIMにしておくことにより、物理SIMをいつでもスマホに挿せる状態にしておくことが出来ます。
空いているSIMスロットには、海外旅行の際に空港で購入した物理のSIMカードやサブ回線を入れておくというような事も可能です。
普段使っている分には物理もeSIMも変わらないので、せっかくならeSIMにしておくことをお勧めします。