海外旅行で使う日焼け止め選びの注意点！リーフセーフの日焼け止めを選ぼう！

海外旅行、特にビーチリゾートに行く際の必需品と言えば日焼け止めです。
最近は日焼け止め効果の高い日焼け止めも多く出ていますが、日焼け止めの成分の中には、海の生態系に悪影響を及ぼすものがあります。

特に問題となっている成分には以下のようなものがあります。

　

　

　

　

　

これらの成分が含まれる日焼け止めが海に流れ込むと、海洋生物に直接影響を与えるだけでなく、食物連鎖全体にも影響を及ぼす可能性があります。

このため、近年では環境に優しい「リーフセーフ（reef-safe）」日焼け止めが注目されています。
リーフセーフの日焼け止めには、環境への影響が少ない成分が使用されており、サンゴ礁や海洋生態系への悪影響を減少させることが期待されています。

旅行先やビーチなどで日焼け止めを使用する際には、これらの有害成分を含まない製品を選ぶことが、海の生態系に影響を与えずにビーチを楽しむ事が出来ます。

サンゴの白化って何？

サンゴの白化は、世界中で大きな環境問題として認識されています。
特に以下の地域や状況で、サンゴの白化が注目されている事を知っておきましょう。
　

グレートバリアリーフ（オーストラリア）

世界最大のサンゴ礁であるグレートバリアリーフは、過去数十年間で深刻な白化現象を経験しています。主な原因は海水温の上昇であり、特にエルニーニョ現象が強まると白化が顕著になります。2016年と2017年には大規模な白化が報告されました 。
　

ハワイ

ハワイのサンゴ礁もまた、海水温の上昇と観光客によるストレスで白化が進行しています。ハワイ州では、2021年からオキシベンゾンとオクチノキサートを含む日焼け止めの販売を禁止しています 。
　

カリブ海

カリブ海のサンゴ礁も白化が進んでいます。特に、セント・ルシアやベリーズなどの国々では、観光業の影響もあり、サンゴ礁の保護が重要な課題となっています。
　

東南アジア

フィリピン、タイ、インドネシアなどの地域でも、サンゴ白化が深刻です。これらの地域では、海洋保護区の設定や、環境に配慮した観光の推進が行われています 。
　

このサンゴの白化はサンゴがまとっている藻が無くなり骨格が透けて見える事により白くなる現象で、一時的な影響であれば回復する可能性がありますがサンゴが死んでしまうと元に戻る事は無く、海の環境や生態系に大きな影響を与えてくれます。

リーフセーフ（reef-safe）の日焼け止めのメリット

リーフセーフ（reef-safe）の日焼け止めは、サンゴ礁や海洋生態系に有害な化学成分を含まない日焼け止めです。
これらの製品は環境に配慮し、特にサンゴ礁保護を目的として開発されています。

リーフセーフの日焼け止めの特徴とメリットについて説明します。
　

リーフセーフの日焼け止めの特徴

では、リーフセーフの日焼け止めの特徴を簡単にご紹介いたします。

・海に有害な以下の成分を含まない

・オキシベンゾン（oxybenzone）
・オクチノキサート（octinoxate）
・オクチクリン（octocrylene）
・パラベン（parabens）
・フタル酸エステル（phthalates）

・生分解性
製品が自然に分解されやすく、海洋生態系に長期間残らない。

・無香料または天然香料使用
人工香料ではなく、自然由来の香料を使用することが多い。
　

リーフセーフの日焼け止めのメリット

・サンゴ礁保護
有害成分が含まれていないため、サンゴの白化や成長阻害を防ぎ、サンゴ礁生態系の保護に貢献します。

・海洋生物への安全性
魚類やその他の海洋生物に対して毒性が低く、生態系全体に対するリスクを軽減します。

・人体への安全性
多くのリーフセーフ日焼け止めは、敏感肌に優しい成分で作られており、アレルギーや皮膚刺激のリスクが低いです。

・持続可能な観光
エコツーリズムや持続可能な観光活動を促進し、観光地の自然環境を保護します。

・規制対応
ハワイやパラオなど、特定の有害成分を含む日焼け止めの販売を禁止している地域でも使用可能です。
　

リーフセーフの日焼け止めはしっかりと日焼け止め効果もあり、肌に優しい商品が多いので環境にも肌にも優しいと注目されています。日焼け止めを買い替えるタイミングの方は是非リーフセーフ商品から選んでみてください。