日本ではスマホを電車やタクシーの中に置き忘れてもかなりの確率で手元に戻ってくると思いますが、それは世界的にみると珍しいことです。
スマートフォンの中でも特にiPhoneを使っているユーザーの方は海外滞在中にスマートフォンを盗難されないように気を付けましょう!
何故、海外でスマートフォンが盗難被害に遭いやすいかというと、「高額」で「転売しやすい」という2つの点が挙げられます。
今回はそんな海外でのスマートフォンの盗難に遭いにくくなるポイントなどをご紹介いたします。
みんなどうやってスマホを盗られるのか?
まずはスマホを盗られるケースでどういったものがあるのかをご紹介していきます。
今回は実際に海外で生活している友人や、海外旅行で盗難に遭った友人などにヒアリングをしてみました。
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Case1. 満員電車や人混みで盗まれた
まずはよくあるケースで、満員電車や観光地などの人込みを歩いていて気づいたらカバンの中に入れていたスマートフォンがなくなっているというケースです。
これが今回聞いた中で最も多かったのですが、日本人はスマートフォンをチャックのないカバンやズボンのポケットに入れることが多いと思いますが、これは日本ではスリの被害が少ないからで、人の多い場所などでは気を付けていないと被害に遭う可能性があります。
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スマートフォン以外にも財布やパスポートなど貴重品を持ち歩くことも多いと思いますが、海外旅行の際などには中身が見えないチャック付きのカバンを使うのがおすすめです。
カバンのサイドにあるポケットにスマホを入れる方も多いですが、注意が必要です。
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Case2. 机の上に置いていたら無くなった
次にカフェやレストランなどでのんびりしていて、気づいたら机の上においていたはずのスマホがなくなっているというケースです。
中には混雑しているお店で席をキープするために、スマートフォンを使ってなくなったという方もいらっしゃいました。海外ではスマートフォンは目を離さないように気を付けましょう。
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ホテルの部屋の中であれば自分たちしかいないので基本的にスマホがなくなる心配はありませんが、一歩外に出るとスマホを盗まれるリスクがあると思って行動しましょう。
スマホは肌身離さず管理するようにしましょう。
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Case3. 歩きスマホをしていたらひったくられた
次に海外で道を歩きながらスマホを見ていたら後ろから来たバイクにスマホをひったくられたというケースです。そんなことあるの?と思う方もいるかもしれませんが意外にこういったケースも多いようです。
基本的には夜道を歩きスマホをしている際にひったくられたケースが多かったのですが、中には昼間に人のいない道で被害に遭ったという方もいたので、海外で外を歩くときは歩きスマホは最低限にするようにしましょう。
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日本では歩きスマホはマナー違反とされており、しているという方も少ないかもしれませんが海外旅行などで土地勘がない道を歩く際にはどうしても地図アプリを見ながら行動することも多いと思います。
特に夜道や人気のない道では歩きスマホに注意しましょう。
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番外編. タクシーの中に置き忘れた
これは盗難ではないのですが、海外旅行などではタクシーを利用することも多くなると思います。チャーター者であれば別ですが、街中を走っているタクシーにスマホを置き忘れるとかなりの確率で手元に帰ってくることはないでしょう。
乗り物を降りる際や、場所を移動する際には忘れ物がないかしっかりとチェックするようにしましょう。
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配車アプリを利用するメリットとしては、ドライバーの方の身元が分かるという点と、どの車を利用したかが分かるという点、問い合わせがアプリから出来るという点です。配車アプリを利用した場合にスマホを忘れても帰ってくる確率はかなり高いようです。
ぼったくりなどのトラブルも少ないので海外旅行の際は配車アプリがおすすめです!
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海外でスマホを無くしたらどうする?
海外でスマホを盗難被害に遭ったり紛失した際には、かなり焦ってどうすればいいのか分からなくなるという人が多いようです。
海外でスマホを盗難された・紛失した際にやるべきことをご紹介いたします!
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STEP.1:スマートフォンをロックする
アンドロイドでもiPhoenでも紛失した際の機能があるのはご存じでしょうか。
● アンドロイドスマホの場合
「Google デバイスを探す」という端末の位置情報を確認するサービスがあります。
上記のページにアクセスしてなくなったスマートフォンと同じGoogleアカウントでログインすると、そのアカウントが登録されているスマホの大まかな位置を確認することが可能です。
また、その画面では「音を鳴らす」「端末をロック」「端末のデータを削除」の3つの操作を行うことが可能です。この操作はスマホがインターネットに繋がっている時にしかできないですが、「端末をロック」「端末のデータを削除」に関しては設定しておくと次に電波を掴んだ際に実行してくれます。
● iPhoneの場合
「iPhone を探す」へアクセスし、使っていたiPhoneのApple IDとPasswordでサインインをしてください。
そうするとそのAppleIDを使っている端末の位置情報を確認することが出来ます。
また、Android同様に「音を鳴らす」「端末をロック」「端末のデータを削除」の3つの操作を行うことが可能です。この操作はスマホがインターネットに繋がっている時にしかできないですが、「端末をロック」「端末のデータを削除」に関しては設定しておくと次に電波を掴んだ際に実行してくれます。
アンドロイドスマホもiPhoneもデータの削除を行うと復元することが出来なくなるので削除を実行する際には慎重に判断しましょう。
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STEP.2:回線を停止する
画面ロックをかけていればあまり悪用される事も多くないですが、画面ロックをかけていない場合にはスマホを使ってインターネットやアプリを利用されたりする可能性も高いです。
回線を停止した場合は、無くしたスマホへ電話をかけたり、位置情報の更新がされなくなるので回線停止を行うのはSTEP1での「スマホロック」または「データの削除」を行った後にしましょう。
回線の停止に関しては契約しているキャリアに連絡を行うことになりますが、以下に主要キャリアの情報をまとめてみましたのでご確認ください。
・NTTドコモ「渡航にあたってのご注意と紛失などのトラブル発生の際には」
・Softbank「海外で携帯電話を盗難・紛失した場合、どうしたらいいですか?」
・楽天モバイル「紛失・盗難などによる利用停止・再開について」
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STEP.3:現地の警察に被害届を出しに行く
次に現地の警察にスマートフォン盗難に関する被害届を提出しましょう。
国によっても違いますが、基本的には警察に被害届を出しても滞在期間中に見つかるという事はほとんどありません。ではなぜ被害届を出すかというと、海外旅行保険の申請の際に現地の警察の被害届が必要になるからです。
海外旅行保険に加入していない人は使う機会がないかもしれませんが、念のため被害届を提出していくのが良いでしょう。
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STEP.4:新しいスマホとSIMカードの再発行をする
最後にこれは基本的には日本に帰国後になると思いますが、新しいスマートフォンの購入と、契約しているキャリアでSIMカードの再発行を行いましょう。SIMカードを再発行することで同じ電話番号が使えるのでいままで使っていたサービスへのログインなども簡単に行うことが出来るようになります。
eSIMを使っている方であれば、キャリアのマイページから無料で再発行が可能、物理SIMの方は3,000円程度の費用がかかるでしょう。
また、海外旅行保険に加入していた人は、現地の警察で発行してもらった被害届を添えて補償されるかを保険会社に確認しましょう。
海外旅行・海外出張では貴重品の管理を徹底しましょう!
日本でも同じですが、特に海外旅行の楽しい思い出がスマホの盗難や紛失で悲しい思い出にならないように、貴重品の管理を徹底するようにしましょう!
日本では安心して出来ることも国が変われば全く違う状況になります。
万が一紛失・盗難の被害に遭ってしまった場合には上記を参考に行動してみてください。